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リレーメッセージ

世界へ通じる対話力。vol.10

「海外で働いてみたい!」
「外国語を使って働いてみたい!」
グローバル・コミュニケーション学部を目指される受験生の皆さん、今春グローバル・コミュニケーション学部に入学された皆さんの中にはそのように考えておられる方が多いと思います。そのためには、語学力の向上が不可欠ですが、海外のビジネスシーンでは、 語学力以上のスキル が必要となります。リレーメッセージ第十号のテーマは「ビジネス社会で求められるコミュニケーション能力について」。英語コース竹田宗継准教授の電機メーカーでの通算12年間(アメリカ・イギリス・ドイツ)の海外勤務経験に基づいたメッセージです。

ビジネス社会で求められるコミュニケーション能力について

グローバル・コミュニケーション学部(英語コース准教授)竹田 宗継

グローバル・コミュニケーション学部を目指される受験生の皆さん、今春入学された皆さんは大学卒業後、ビジネスの世界に入っていく人が多いと思いますが、今回はビジネス社会で求められるコミュニケーション能力というものについて考えてみたいと思います。

私たちが日々、買い物をする行為も売る方からすればビジネスに他ならないわけですが、消費者向けビジネスから企業間の取引に至るまで、全てのビジネスは当事者間のコミュニケーションなくして成り立ちません。

そして、ビジネス社会におけるコミュニケーションの相手は、私たちのような一般消費者から企業の取引先、提携相手、マスコミ、あるいは会社内の上司、部下、同僚、関連部門などさまざまです。そうした多様な利害関係者に対して自分や組織の考え・情報をわかりやすく伝えて理解・納得してもらい、目的に沿った動きをしてもらう。これによって物事を先に進め、より早く着実に成果に結びつけること。このことが、今まで以上に求められるようになってきています。

とりわけグローバル・ビジネスにおいては、異なったビジネス習慣、価値観、文化や歴史的背景を持った人たちとのコミュニケーションになりますので、自国内で活動する以上にプラスアルファの知識と心構えが必要になります。私は、グローバル時代に求められるコミュニケーション能力というのは語学力に加えて「デジタル的思考力」「アナログ的マインド」をバランスよく持ち合わせることではないかと思っています。

「デジタル的思考力」というのは、さまざまなビジネスの利害関係を持つ人たちにメッセージを的確に伝えるために、相手と共通した言葉で、論理的に筋道を立てて分かりやすく、相手が時間をかけずに理解できる内容のメッセージを作り上げる力のことです。時には客観的な事実やデータを用いればより信憑性と納得性が増します。このように誰が聞いても白黒がはっきりするような論理的なメッセージを展開する、デジタル的な思考力を持つことがグローバル・ビジネスでは必要になります。

しかしながら、ビジネスというのは、商品の価格や機能、数量といったデジタル的な条件や情報が揃えば成功に繋がるかと言えば、そうではありません。ここで重要になるのが如何に「アナログ的マインド」を持って相手とのコミュニケーションに臨むかということです。相手に対する思いやり、心配りを忘れず、相手の立場に「立つ」というより、むしろ相手の立場に「なりきる」ように努めることで、伝えるメッセージも相手の「心」に届くものになってくるのです。グローバル・ビジネスにおいては、顔も見たことのない海外の人たちとメールでコミュニケーションをすることもよくありますが、メールの書き方や言葉の選び方ひとつからもこのような相手に対する心遣いや思いやりの心というのは伝わってくるものです。実際、ビジネスの現場においては、この「アナログ的マインド」がデジタル的な要素以上に、交渉の成立や意思決定に大きな影響を与えることがよくあります。アメリカのビジネスにおいてもこのことは例外ではなく、『ハーバード流交渉術』(フィッシャー&ユーリー、三笠書房)でもビジネスにおける感情面への配慮が如何に重要であるかということが訴えられています。

グローバル・コミュニケーション学部の皆さんは、在学中やStudy Abroad期間中に自分とは異なる様々な価値観や考え方をもった人たちの出会いがあることと思います。もしかすると、このような人たちが、将来、皆さん方のビジネスパートナーとなって一緒に仕事をすることもあるかも知れません。 
是非、この4年間、大学での授業や課外活動のみならず、色々な人たちとのコミュニケーションを通じて、「デジタル的思考力」「アナログ的マインド」の基礎を身につけていって欲しいと思います。

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グローバル・コミュニケーション学部事務室

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