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同志社大学グローバル・コミュニケーション学部4年次生が1日限定平和記念博物館「京都ツナグミュージアム」を開催!

2018.12.17

2018年12月16日にグローバル・コミュニケーション学部(英語コース・中国語コース・日本語コース)の4年次の学生が京町屋を貸し切り、1日限定の平和記念博物館「京都ツナグミュージアム」を開催しました。

 

当プロジェクト「京都ツナグミュージアム」はグローバル・コミュニケーション学部4年次科目「Seminar Project」の一環として学生達がテーマを考え、企画と運営を行っています。戦争体験の記憶の風化が社会問題となっている昨今、戦争を経験してない世代が戦争について考え、感じた事を再発信することで戦争の記憶を伝えていきたいとの思いから、本企画が立案されました。

当日は戦時に撮られた写真や、戦争で父親を亡くしたという西垣鎭雄氏からお借りした、戦時の重要資料を展示した「見てツナグ」の企画に加え、戦争経験者をお招きし、講演会の形式をとった「聴いてツナグ」の二つのコンセプトから個人の戦争の記憶に焦点をあてて戦争と平和について考えました。「聴いてツナグ」の講演会では戦時の朝鮮半島で生まれ育ち、朝鮮の国民学校に通った経験を持つ今西儀夫氏、中国で家族と離れ中国残留邦人として中国で育ち、その後日本に永住帰国を果たしたという林隆氏、幼少期にカナダのBC州スローカン市の日系人強制収容施設で生活を送った伊吹三樹雄氏をお招きし、講演をしていただきました。

10代から80代という幅広い年齢の方にご来場いただきました。参加者は熱心に話に聞き入り、戦争経験者が語る壮絶な物語に、目に涙を滲ます参加者も見受けられました。

講演会後のインタビューでは、ある一般参加者は「通常の戦争経験の講演会では耳にしないようなテーマを扱っており大変面白かった。幼少期を中国で過ごしたために中国語を話す林さんが一生懸命日本語で戦争体験を語る姿や、林さんの中国語と参加者の日本語の橋渡しとなる役割をグローバル・コミュニケーション学部の学生が担っている姿が印象的だった。」大学4年次生の学生は「来春から社会人になる。社会人になる前に戦争に関して考える機会を持つことができて大変良かったと思う。」とそれぞれ語った。また、講演者である今西氏は「大学生という若い世代が企画し運営するこのようなイベントが、どうか1回だけで終わらず、続いてほしい。若い世代にこそ、戦争と平和について語り継いで欲しい。」と語りました。

グローバル・コミュニケーション学部では1月に学部全体でのプロジェクト発表会が控えており、当プロジェクトに携わった学生たちも1年間の成果を発表する予定です。