Q&A
高度な外国語能力を習得し、幅広い教養を身につけることを目指すという点ではこの学部は「外国語学部」のような特徴を持ち、また、国際社会に関する科目が多く履修できるという点では、国際関係学部のような特徴を持っています。その上、この学部には、全学生必修のStudy Abroadや国際会議、文化交流などのプロジェクトを学生自身が企画・立案するSeminar Projectなど、他にはない独自のカリキュラムがあります。この学部の大きな特色は実践と教養のバランスの取れたカリキュラムで、特にSeminar Projectは英語コース、中国語コース、日本語コースの学生が共に力を合わせてひとつの目的を遂行する過程で、facilitator、negotiator、administratorとしての実践力・統括能力を、身につけてもらうという大変ユニークなものです。学生自らが主役となって〈世界へ通じる対話力〉を磨いていく・・・そんな学部なのです。
どの大学のどの学部を選択するかは、受験生の皆さんにとってはこれからの将来に関わる大きな問題ですから、自分の学びたいことや将来のために身に付けたい知識や技能をよく考えて、それぞれに合った大学・学部を選んでいただきたいと思います。
大人になってからの外国語習得に時間がかかることは間違いありません。しかしながら、日本語話者が中国語を学ぶ際には、例えば欧米の人などに比べて、文字(漢字)を知っているという大きな利点があります。さらに、本学部の中国語コースでは、入学直後から少人数クラス(科目によりますが10-20人前後)で一年半みっちり基礎を鍛えます。クラスの人数が少ないということは、反復練習の時間が増えるということですから、能力アップにつながりやすくなります。また、二年次の秋学期からは一年間のStudy Abroadが待っています。ここでは、実践的な中国語力を高めていくと同時に、現地でなければ体験することのできない中国語話者のものの見方や論理展開の仕方などを学ぶことが目標となります。帰国後にも、会話・講読・作文・検定試験などに特化した上級中国語科目が多く準備されています。
中国語の学習に関しては以上のとおりですが、上述のQ7にもあるとおり、外国語を話すということは、ことばそのものの問題だけではありません。言語や言語が機能する社会、言語の背景となる文化などの豊かな知識がなければ、内容のあることは表現できません。中国語コースでは、選択科目として「グローバル論」、「異文化間交渉論」、「中国語論」の3つの講義群が準備されており、それぞれ中国語圏の文化・社会・政治・経済・環境などの問題に関する知識や、日本と中国語圏を両軸に仕事をしていくために必要な知識、そして中国語そのものに関する知識を身につけていくことができます。これらはすべて中国語の運用能力アップのために欠くことのできない教養です。
外国語の勉強に終わりはありません。これは外国語教員や通訳・翻訳家といった外国語のプロでも同じことです。大切なのは、四年間でどれだけ力を伸ばせるかということだけではなく、しっかりとした土台を築いた上に持続的に独習していくことのできる方法と習慣とを身につけることだと思います。グローバル・コミュニケーション学部中国語コースでは、卒業後も自分で中国語を学び続け能力を伸ばしていくことのできる総合力を涵養していきます。
A.10
外国人留学生入学試験(Ⅰ期・Ⅱ期)、外国人留学生公募制推薦選抜入学試験などを実施しています。外国人留学生入学試験は、同志社大学のキャンパスだけではなく、日本国外(韓国、台湾など)にも試験会場を設けています。また、外国人留学生公募制推薦選抜入学試験は、日本語コースで学ぶことを強く希望する人が、出身学校の先生などの推薦を受けて出願できる制度の入試です。詳細は、入試情報のページ をご覧ください。
同志社大学では、みなさんが経済的に安心して勉学に励むことができるように、様々な奨学金制度を設けています。「同志社大学外国人留学生授業料減免奨学金」では、留学生の授業料の全部または一部が減免されます。減免比率は100%減免、50%減免、20%減免の三種類で、入学試験の成績で決定します(ただし、留学生の10%程度は減免の対象とはなりません)。その他、各種奨学金がありますが、応募条件はそれぞれ異なります。詳細は、「学費サポート・奨学金」(留学生課)をご覧ください。