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Seminar Project

セミナー・プロジェクトはグローバル・コミュニケーション学部3コース
(英語・中国語・日本語)の4年次生が主体的に
プロジェクトを企画・立案し、それぞれの語学力や専門知識を生かしつつ、
互いに協力して取り組む学部授業科目です。

2017年度実施プロジェクト

2017年度は7つのプロジェクトを推進し、地域の小学校における異文化理解教育やフェアトレード、
京都・日本文化の世界への発信、「グローカル」支援など様々なテーマに取り組みました。
各プロジェクトのテーマは以下のとおりです。

  1. 模擬貿易プロジェクト
  2. 日本文化理解の一助となる映画祭・写真展の開催を目指す
  3. 世界のことを考えよう-国際理解教育プロジェクト
  4. GC Travel Agent
  5. 日本の祭りを世界に!地域活性と国際交流
  6. 外国語活動と留学経験の語りを通して、留学の素晴らしさを伝えよう
  7. 京都文化発信

Pick Up プロジェクト

「日本文化理解の一助となる映画祭・写真展の開催を目指す」

Seminar Project

日本文化をテーマにした10分程度のショートフィルムを集め、英語と中国語の字幕を付けて上映するというプロジェクトです。映像作品の募集から選定、字幕付け、イベントの企画・運営など、すべてのフローを学生たち自らが担当。キャンパス内外で計2回の上映会を開催し、日本文化を様々な視点から捉え、改めて考えるきっかけをつくりました。4年次4月から始まり、約1年間にわたり実施された本プロジェクトの活動の軌跡を、参加した学生の声を交えて紹介します。

START

4月

プロジェクト始動

4年次の4月からプロジェクトの活動がスタート。コンセプトや目標を全員で話し合って決定し、また、プロデュース班やPR班、企画班、渉外班といったグループ分けを行った。プロジェクト予算は15万円。限られた予算を効果的に使うため、春学期の予算計画を立案。

[顔写真]野田さん

このプロジェクトは、2017年度から始まった新たな取組みです。3年次にプロジェクト案の募集があり、映画が好きだったのでこの企画を提案してみたところ、なんと採用。驚きと嬉しさがありました。

[顔写真]蔡さん

私が学んでいる日本語コースは外国人のみで構成されており、普段は外国人同士の交流が多く、日本人の学生といっしょに長期的なプロジェクトに携わるのは初めての経験でした。時には挫折もありましたが、この授業を通して、少しずつコミュニケーションを取るのに慣れていくことができました。

5月

映画祭の会場探し

映画祭で日本文化を感じてもらうために、上映会場にもこだわりを持ってリサーチ。「銭湯はどうだろう?」というアイデアが出て、さまざまな銭湯へイベントを開催させてもらえないか、打診を行った。

字幕制作の勉強

外国人の方に映画を理解してもらうために、重要となるのが字幕付けの作業。字幕付けには専門的な知識が必要なため、プロの講師を招いて勉強会を開催した。

6月

会場決定、本格始動

さまざまな銭湯に映画祭会場としての利用を依頼した結果、京都にある「錦湯」での開催が決定。“furo film festival”の名前でプロジェクトが本格始動し、ホームページやSNSもオープン。

[ロゴ]furo film festival
[顔写真]土居原さん

努力の甲斐あって、今回の映画祭のコンセプトにぴったりの会場が見つかりました。手探り状態だったプロジェクトも、会場が決まったことでゴールが見え、だんだん軌道に乗っていったように感じます。

7月

上映作品の募集を開始

映画祭で上映するショートフィルムを集めるために、さまざまな学校やサークルへのコンタクトを開始。SNSもフルに活用し、9月下旬の締め切りまで、試行錯誤しながら募集を続けた。

[顔写真]朴さん

締め切りぎりぎりまで色々な人とコンタクトを取り、映画祭の魅力をアピールし続けました。その結果、バラエティ豊かで素敵な作品を集めることができたので、諦めなくてよかったなと思います。

[顔写真]千原さん

通常の映画祭と違い、賞金も限られた額しか用意できなかったので、手軽さや文化的な意義などを打ち出すようにしました。集まった作品は、それぞれに制作者の方の日本に対する思いが込められていて、私自身も日本人の民族性や文化について考えさせられました。

9月

翻訳・字幕付けに取り掛かる

徐々に集まり出す映像。エントリーのあった作品の中からプロジェクトのコンセプトに合った作品を選定し、上映作品を決定。事前に学習していた字幕付けの知識を活用し、各作品の翻訳・字幕付けを行った。並行して、粘り強く映像募集も継続。

[顔写真]松木薗さん

1つの映像作品に1から字幕を付ける作業では、これまで磨いてきた語学力をフルに活用できました。その成果を、作品としてお客様に見ていただけることにとても喜びを感じましたね。

10月

映画祭の準備も大詰め

10月末の“furo film festival”開催に向けて、最終的な準備を実施。字幕付けの作業を進めるとともに、映画祭に来てもらえるよう、外国人を対象に勧誘を開始した。Facebookなどで積極的にイベント情報を発信。

[顔写真]土居原さん

FacebookやInstagramに有料広告を出すなど、集客方法は工夫しました。その広告を見て来場してくださった方も多くいたので、さまざまな方法にチャレンジした甲斐がありました。

[顔写真]松木薗さん

フライヤーをつくって銭湯に置かせてもらったりもして、外国人の方にイベントを認知してもらえるよう努力しました。その他、会場で日本酒カクテルをふるまうことをアピールしたり、さまざまな企画を考えて実践しました。

furo film festival、ついに開催

これまで準備を積み重ねてきたfuro film festivalもついに本番。イベント開始の数時間前に「錦湯」に入り、会場設営や、近くの錦市場で呼び込みを行った。開始時間が近づくにつれて続々と見物客が集まり出し、立ち見が出るほどの大盛況ぶり。司会進行等もプロジェクトメンバーが行い、観客は、銭湯の雰囲気を楽しみながら5つの映像作品を鑑賞し、さまざまな形で日本の文化を感じとった。

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[顔写真]野田さん

外国人の方々に映画を通して日本文化を知ってもらう、という目標を無事に達成できたと思います。また、映画を鑑賞している時の様子やリアクションを見ていて、文化の違いによる見え方や感じ方の違いに気づかされ、自分たちも勉強になりました。

[顔写真]朴さん

見る人や空間によって映像の見え方が違ってくる、ということを強く感じました。映画を見た方からの感想は、作品の制作者様たちにも送りました。「素敵な感想をありがとうございました。監督した甲斐があり、イベントに参加してよかった」と返事をもらえて、映画祭を頑張ってよかったな、と心から思いました。

11月

同志社大学EVE祭に出展

同志社大学今出川キャンパスで開催されるEVE祭。そこにも映画祭・写真展を出展するために、10月の映画祭終了後すぐに準備を開始。写真展は、日本らしい写真をプロジェクトメンバーで選定した。EVE祭当日は日本人学生を中心に多くの方が映画・写真を鑑賞し、自分たちの文化について考えるよい機会となった。

[顔写真]千原さん

銭湯、そしてEVE祭で2回の上映会を行い、「面白かった」「字幕に全然違和感がなかったよ」と言っていただけた時には、とてもやりがいを感じました。大学生の私たちでも、何もないところから計画を立て、話し合いを通じて、このようなプロジェクトを遂行できるのだなと強く感じました。

[顔写真]蔡さん

EVE祭での上映会には、私と同じ日本語コースの後輩も見に来てくれました。そして、「日本文化について考えさせられた」という感想を直接聞けて、映画祭を開催してよかったと心から思いました。

12月

最終発表会に向けて、最後の総まとめ

2つのイベントを成功させ、プロジェクトもいよいよ最終段階。セミナー・プロジェクトの授業では、グローバル・コミュニケーション学部全体での最終発表会が開催される。聴衆は1~3年次生の後輩と教員という、1年に一度の大舞台だ。その発表会に向けて、メンバー全員で綿密な打ち合わせを実施。発表用スライドの作成や、プレゼンテーションの練習に力を注いだ。

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1月

GOAL

4年間の学びの集大成として最終成果発表会を開催。7つのプロジェクトが、自分たちの活動内容をグローバル・コミュニケーション学部の学生・教員にプレゼンテーションした。その結果、「日本文化理解の一助となる映画祭・写真展の開催を目指す」プロジェクトがみごと優秀賞を獲得した。

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