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2013.09.13
「日本の社会実習A」(日本語コース)の集中講義で、2013年9月3日に京都市市民防災センター、9月4日に京都市南部クリーンセンター、9月10日に京田辺市役所を訪問しました。
京都市市民防災センターでは、震度7の地震体験、台風並みの強風、秒速32メートルの強風体験、ビルの3階から非難道具を使っての避難訓練、消火器による消火訓練などを行いました。留学生はこうした防災訓練を受けたことがある人はほとんどおらず、全ての体験が非常に新鮮で印象深かったようです。今回の防災訓練によって、今後、災害が起きたら、どのように行動したらよいか、冷静に判断できることを期待しています。
京都市南部クリーンセンターでは、プラスチック、びん、カンなどの資源ごみリサイクル施設と、市民や飲食店の使用済み天ぷら油をから、市バスなどの燃料となるバイオディーゼルにリサイクルする廃食用油燃料化施設を見学しました。リサイクル施設は社会福祉法人が市から委託されて仕事をしていること、ゴミとして捨てたプラスチックから衣類として再生されていることに、驚きの声が上がりました。京都市独自の環境対策のバイオディーゼルの取り組みは、環境問題解決に市民が参画していることに大きな意義があるということでした。
京田辺市役所は、市役所の組織と仕事の紹介、市議会の傍聴、CIR(国際交流委員)の仕事紹介、京田辺市を外国人が住みやすい町にするためのディスカッションを行い、最後に、市役所隣の消防署を見学しました。特に、イギリス人CIRに、CIRの仕事を紹介していただいき、日本で外国人が携わる国際交流の仕事に留学生は関心をもったようです。また、消防署では、救急電話の司令室や救急車内部を見せていただき、高さ30メートルまで、はしご車を伸ばしてもらったりしました。消防署の中に初めて入った留学生も多く、市民の安全を守る仕事の厳しさやその重要性に改めて気づきました。
今回の実習は、官公庁の仕事について知ることが目的でしたが、その一部の仕事を見学、体験できました。