Doshisha University
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リレーメッセージ

Messages

「世界へ通じる対話力。」をキーワードに教員がさまざまなテーマについて、
それぞれの視点でコラムを執筆します。

第11回英語コース中村 艶子准教授

新年が明け、大学構内でリクルートスーツを着た学生を見かけるようになってきました。グローバル・コミュニケーション学部を目指される受験生の皆さん、グローバル・コミュニケーション学部の皆さんには自身のキャリアビジョンに悩まれている方も多いかと思います。
久々となりましたが、リレーメッセージ第十一号のテーマは「キャリア開発とグローバルビジョン」。英語コース中村艶子准教授からのメッセージです。

キャリア開発とグローバルビジョン

グローバル・コミュニケーション(GC)学部で学びたいとお考えの受験生の皆さん、そして現在GC学部に在籍する学生の皆さん、皆さんはさまざまな夢を抱きながらご自身の将来をお考えのことだと思います。

GC学部は、多様なバックグラウンドをもつ人々で構成される現代社会で、自己の能力を発揮できる力を養うことを目標に掲げた学部です。GC学部でのキャリア開発は、ビジネスや文化交流などのプロジェクトをスムーズに推進するfacilitator、多様な課題やニーズに対応するために人と交渉するnegotiator、そして業務を円滑に遂行するために組織を管理するadministratorとしてのスキル・能力を身につけることを目標としています。

国際化の必要性が重視されるグローバル時代には、国内外で必要となるコミュニケーション能力とともに、国際舞台で活躍できるキャリアビジョンをもつことが必須です。大学生との語らいの中で、「将来、何がしたいですか」と問うと、就職が目前に迫っているときでさえも、言葉に詰まったり、漠然とした答えしかない場合があります。

将来設計は、他の誰かに強要されて行うものではなく、自らの生き方を自らが模索しながら時間をかけて行っていくものでしょう。明確な目標がなくとも、おおよその方向に向けて行動を起こしていけば、おのずから道が開け、活躍するチャンスを与えられると考えます。

しかし、近年の経済・雇用状況は厳しい面を投げかけていることも明確な事実です。単に大学で単位を取得して卒業すれば、思い描く仕事に就けるというわけではありません。グローバルなビジョンをもって、必要なスキル、知識、経験は何か、自分に欠けているものは何か、どうすればそれが身につくのかを熟考して行動していく必要があります。

本GC学部では、グローバルな環境で学び、上記のようなグローバル時代に必須のスキル・能力を培っていくことができます。入念なカリキュラム、活発な意見交換に加えて、異文化環境に身をおき、その中で自国にとどまっているだけでは身につけられない知識・経験を習得していくことが4年間でできるようデザインされています。皆さんはそれによって、将来に向けたキャリアビジョンを構築していくことができるのです。

自分自身のキャリア開発を意図し、グローバルビジョンをもちながら、クラスメートやこれから遭遇する異文化の人々との出会いの中で、ともに学んでいこうではありませんか。そこにはエキサイティングで充実した将来が待っていることでしょう!

就職は、大学生活の総括やゴールではなく、社会人としてのスタートです。同志社大学では学生に対して、社会で「働く」ことの意味を認識し、在学中に学んだ 知識、抱いた関心の延長線上に将来プランを築き、その中で学生自らが将来の人生設計を見据えた高い視点に立ち、主体的に進路選択をしてほしいと願っています。