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2014.06.26
2014年6月25日(水)2講時の「多文化間コミュニケーション」の授業は、ゲスト・スピーカーに講義をお願いしました。講師は、大阪のシナリオ・センターの武藤哲也氏です。プロのシナリオ作家を育てておられる哲也氏に、簡単なシナリオ執筆の手ほどきを受けました。そして、異文化摩擦事例を取り上げ、ミニ・シナリオを執筆しました。シナリオ執筆を通して、学生のみなさんからいろいろな感想が寄せられたので、一部を紹介します。
・とても面白いと思う。私はシナリオに関心があるので、今回の授業はありがたい気持ちで聞かせてもらいました。しかし、自分で書くのは難しかったです。時間がかかりました。
・シナリオで人物を書くときに、自分の性格と感情が一番現れると思う。人に面白さを伝える時に、言葉で説明せず、ジェスチャーで、伝えるのは難しい。
・面白かったです。ドラマや映画を見るのが好きなので、シナリオがどのように作られているのかを学ぶことができて、良かったと思います。これから映像を見る時、今日学んだことを思い出しながら見てみたいと思います。
講義では、異なる背景と事情を持っている相手との間で、どちらも捨てがたい選択を迫られた主人公が、どんなリアクションをするかを考えました。これは同じ状況であっても、主人公の性格と感情によって、リアクションは大きく変わります。つまり、シナリオを書くことで、自分本位の考えや感情を押しつけることなく、いろいろな方向から考えていくことができるようになります。シナリオ執筆を通して、多方面から考えてみることは、異文化理解の一つの手段です。それを学生のみなさんが理解してくれたことをうれしく思います。