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リレーメッセージ

Messages

「世界へ通じる対話力。」をキーワードに教員がさまざまなテーマについて、
それぞれの視点でコラムを執筆します。

第6回日本語コース脇田 里子准教授

グローバル・コミュニケーション学部ではこの4月より様々な地域、国から入学した学生が学んでいます。講義やキャンパス内で様々な言語が行き交い、学生同士がコースを問わず関わることができる学部内での「国際交流」は本学部の魅力の一つです。リレーメッセージ第六号は外国人留学生を対象とした日本語コースの入学生に向けての日本語コースの脇田里子准教授からのメッセージです。

たくさんの友達をつくりましょう

今回のリレーメッセージは、日本語コースの外国人留学生を対象にお話します。皆さん方の入学を心よりお祝いします。授業が始まって、2週間くらいになりますが、授業には慣れてきましたか。日本語コースの友達の名前と顔は覚えましたか。多くの学生は一人暮らしをしていると思いますが、しっかり3食、食べていますか。何か困ったことはありませんか。もし何かあれば、遠慮せず、グローバル・コミュニケーション学部の事務室や教員に相談してください。

2011年度の日本語コース1期生は、中国、韓国、アメリカの3カ国からの外国人留学生が集まりました。高校卒業後すぐ入学した学生、高校卒業後、日本語学校や同志社大学留学生別科※などで1~2年日本語を勉強して入学した学生、母国の大学を中退や卒業後、日本留学のために日本語を勉強して入学してきた学生など、皆さん方は多様な背景をもっています。これから4年間、一緒にがんばっていきましょう。

日本語コースは外国人留学生だけを対象にしたコースです。日本の大学で外国人留学生だけを対象にした学部のコースはあまり例がありません。そのため、日本語コースのカリキュラム作成にあたって、参考にする大学があまりなく、外国人留学生だけのコースとしての特徴をどのように生かすのか苦労して作りました。これから、実際に、コースを運営していく中で、よりよいカリキュラムに修正していくことができればと考えています。

日本語コースでは、日本語のプロフェッショナルの養成を目的にしています。まず、高度な日本語運用能力を養成するために、語学としての日本語の運用能力を伸ばす日本語の授業を設置しています。そして、日本語の理論的な背景を理解してもらうために、言語学や日本語学の中で扱われる日本語論のトピックに関する講義がたくさんあります。次に、日本社会や日本文化にもある程度精通できるよう、日本社会や日本文化についての講義科目だけでなく演習・実習科目を多数、設置しています。教室内だけなく、教室外のフィールドに出て、直接、いろいろなことを経験してほしいですね。そして、インターンシップとして、企業などで実習する機会も提供しています。さらに、中国語と韓国語の母語話者の学生さんには、日本語と母語における通訳や翻訳に関する授業も受けることができます。こうした科目は全て日本語コース独自の科目で、日本語コースの学生のみが受講できます。

グローバル・コミュニケーション学部には、英語コース、中国語コースの日本人学生がたくさんいますので、たくさん、日本人の友達を作ってください。自分の国の学生とばかり話をせず、国籍を問わず、たくさん、友達をつくりましょう。グローバル・コミュニケーション学部の学生は外国や外国語に強い関心をもっている学生が多いので、すぐに友達になれると思います。時間があれば、大学のクラブやサークルに入ってみることも、日本人の友達をつくるいいきっかけになるでしょう。クラブやサークルに入れば、自分と同じ関心や趣味を通じて、友達をつくることができます。日本人の友達と日本語で話せば話すほど、日本語が上達し、日本社会や日本文化についての理解も深まることでしょう。

日本での生活が初めての学生さんへ。自分の国の習慣と違うことも多く、戸惑うこと、慣れないことも多いのではないかと思いますが、大丈夫でしょうか。いろいろ一人で悩まないで、何かあれば、遠慮せず、事務室の窓口や授業の後で先生に相談しましょう。

それでは、次の授業でお会いしましょう。

※1999年4月に開設され、同志社大学をはじめとした日本国内の大学・大学院への入学を目指す外国人(私費留学生)に日本語を教授し、日本文化に関する理解を深めてもらうことを目的としています。