Study Abroad 2023 2024.03.14
北京大学
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大家好,今回は香港・マカオの春節について紹介します。私は春節の間(旧暦の大晦日から1月3日)、香港・マカオに旅行に行ってきました!
まず、春節というのは中国の旧正月のことで、中国人はこの期間を元旦より大事にしています。つまり、中国人にとって春節こそが本当のお正月であり、年越しなのです。
私は何も知らなかったため、“旧”正月というくらいなのだから、ただの祝日だろうと考えていました。しかし街並みや中国人の友達の話を聞いていると、中国人にとって春節がどんなに重要なものなのか気付くことができました。
まず春節時の北京を簡単に紹介すると、とりあえずいろいろな場所が赤く染まります!!
道路の至る所に赤い街灯が設置されたり、スーパーの商品が赤だらけになったりします。
またこの時期には、下記の画像のような装飾品も売られるようになります。
クリスマスや年末年始などでも、こういった街の装飾は見られなかったのですが、春節になると一気に町中が赤に染まり、中国人がどれほど春節を重要視しているか垣間見ることができました。
本題の香港とマカオの春節を見てみましょう。
中国の南方に位置しており、西欧の国の植民地だった歴史をもち現在は特別行政区になっている香港・マカオは、北方の北京とは街並みはもちろん、通貨も言語も違います。(と言っても、ほとんどの人が標準中国語を喋ることができるため、意思疎通に特に問題はありませんでした。)
このように色々なところが違うため、春節という文化はそもそもあるのだろうか?と疑問に思っていました。
しかし香港も中国の他の場所と同様に、春節を重視します!
北京ほど街並みに”赤”は感じられませんでしたが、下記の写真のようお寺や人々の家には春節の装飾が見受けられました。
ホテルや街中にも赤いランタンが飾られていたり、画像のようにみかんの木が飾られたり、香港でも春節を感じることができました。なぜみかんの木を飾るのかというと、みかんは中国語で「桔子」といい、この発音が「吉」と似ていることから縁起がいいとされているからです。
個人経営店や小さいお店は春節のためお休みでした…
私は”春節=中国人にとって正月”なのだから、観光地は人が少ないだろうと考えていましたが、それは大間違いでした…
確かに大晦日にあたる除夕は人が少ないように感じました。しかしその翌日からはどこに行くにも人ばかりで、特にマカオに行った日には人が多すぎて前に進めないくらいでした。
また春節時には「春运」と呼ばれる帰省ラッシュがあり、大勢の中国人が移動します。そのため春節時に旅行に行くときには、時間に余裕を持って動かなければなりません。しかし私が感じたのは、国内の移動が活発なだけで、北京と香港を行き来する分には特に問題ありませんでした。(中国の空港は、国内出発と香港・マカオ・台湾・その他外国出発とで分かれています。)
最後に香港・マカオの様子を紹介します。香港は昔イギリスの植民地であったため、洋風建築も中国らしい建築もどちらも見られます。
(ヴィクトリアピークからの景色)
また料理も美味しく、個人的に日本人の口に合うと感じました。特に香港ミルクティーは有名で、甘すぎず料理ともよく合います。
(チャーハンと香港ミルクティー)
セントラルやモンコックなどの有名な観光地以外にも、ランタオ島にはこれまで見たこがなかった大きさの大仏や東方のヴェネチアと呼ばれる漁村もありました。
(ランタオ島の天壇大仏)
マカオはカジノで有名ですが、そのほかにもヨーロッパとアジアが混ざった建築や文化を楽しむことができます。
中国とはまた違った魅力を感じられるので、みなさんにも香港・マカオ旅行をお勧めします!
〔北京大学留学中 M.Aさん〕