海外各国からGCへ留学中の学生が、日本での学びをレポート。
日本で出合った新鮮な体験を生き生きと伝えます。
2020.01.15
前回の記事ではクローバー祭に参加したきっかけや企画の内容などを紹介しました。今回の記事はクローバー祭に参加したメンバーへのインタビューコーナーで構成しました。タイ、中国、香港、韓国、日本の学生が集まり、常にチームワークで全てのプログラムを進めました。みんなそれぞれの生活で忙しいところ、長時間にわたり苦労しましたが、無事終えることができました。それでは、メンバーそれぞれの感想を見てみましょう。
Q:今回の企画で一番印象に残ったことは何ですか?
A:クローバー祭は二日間行われました。一日目に来た子どもがまた二日目に別の友達を連れて来たのが印象に残っています。その時に私はその子を覚えていたので「昨日来てたよね!」と言いました。すると、その子は「記憶力すごいね」と返してくれました。その反応や楽しんでいる姿がすごく面白かったし、別の友達まで連れて来たのが感動でした。そこで今回の企画は成功したと感じました。日本留学中に日本人の子ども達とあまり話せる場面がなかったので、最初は緊張しましたが多くの子ども達と話すのができてよかったです。クローバー祭が終わって翌日朝、起きた瞬間クローバー祭が終わったことを実感して残念でしたが、とても充実した時間でした。
日本語コース 二年生 尹 智敏(ユン・ジミン)
Q:LABOクローバー祭のリーダーとしての感想をどうぞ!
A:私は、私たちの企画を実現して行く「通路」のような役割であったと思います。これまでやってきた多くの会議と打ち合わせの中で、私たちがこの6ヶ月間夢見てきた出来事が、叶うようになるための基盤だったのです。クローバー祭企画の代表者ということに大きな責任感や負担を感じたこともありましたが、私たちの企画を実現していく鍵を持てたことが、大変光栄だったと思っています。何よりもLABOの企画を人々に楽しんでもらえた経験は、これからも私に、学校生活を楽しんでいく大きな原動力を与えてくれると思います。
日本語コース 二年生 金 隨玟(キム・スミン)
Q:イギリスのフォトゾーンの担当者として何に気を付けましたか?
A:フォトゾーンを作るのは初めてなので、どうすればいいのか結構色々考えました。その中で一番優先していることはやはり「イギリスらしさ」と「作りやすさ」です。前者は当たり前のことですね。しかし、後者に関してはもしデザインが複雑すぎた場合、ちゃんと完成できない可能性があると考えられます。そのため、今回のイギリスのフォトゾーンではイギリスの代表的な建物と文学作品を中心に、シルエット形式で作りました。イギリスの伝承はフェアリーといったファンタジーものが多いので、シルエット形式でミステリー感も出せたらと思いました。また、実物のフォトゾーンを作る前にはデザイン通りに作れるかどうか、ミニチュアの模型をも試作し、皆と相談しながらベストな配置を決めました。
日本語コース 二年生 蔡 紫盈(チョイ・チイン)
Q:実際にご来場の方と接するプロセスで何を学んだと思いますか?
A:ご来場の方が何かが分からなくて悩んでいるときは私のほうから声をかけるのが重要だということを学びました。実際に、「これ何? 分からない…どうしよう…」と思って、やりかたがわからない方もいらっしゃいました。このような方がいらっしゃったら、なるべく早く応対しましたが、最初は質問がないから、私が応対してもいいのか、むしろ邪魔ではないかと思って声をかけるのが難しかったです。しかし、少し慣れて、「何か直接聞くことが難しいと思っているかもしれない。」と思って、「何か分からないことがありますか?」と聞いたり、知りたいことを把握して説明したりしました。あまり悩んでいないのに声をかけるのは迷惑になるかもしれませんが、悩んでいる方に何も言わないのはあまり望ましくないでしょう。そこで、声をかけたほうがいいかを早く把握することが重要ではないかと思いました。
日本語コース 二年生 朴 素賢(パク・ソヒョン)
Q:今回はクローバー祭実行委員とLABOの学部企画の担当でしたが、どうでしたか?
A:時間的にも体力的にもとても厳しいものでした。一番大変だったのがクローバー祭の一週間前でした。クローバー祭実行委員として、企画を考えたりそれを実行したりすることがとても大変でした。また、LABOではフォトゾーンの準備が大変でした。どちらも同じ時期だったので大変でしたが、企画を実行する中で新しい友達と出会えたり、当日お客様の笑顔と喜びを見ることができたりしてやりがいを感じ、頑張ってよかったなと強く感じました。これは私の一生の思い出となりました。
日本語コース 二年生 ペットヌーマイカ
Q:LABOクローバー祭のサブリーダーとして活動しましたが、学んだことがありましたら教えてください!
A:LABOクローバー祭のサブリーダーという役割を通じて、責任感と決定力を学びました。まず、リーダーのスミンさんの役に立てるように、LABOメンバーたちがクローバー祭の準備をよくできるようにすることが私の役割だと思い、責任感を持って活動しました。また、LABOメンバーの様々なアイディアや希望を聞いて、皆が満足できる解決案を考えて決定する能力も学びました。私はサブリーダーとしての活動を通して、チームワークに自信が持てるようになったと思います
日本語コース 一年生 アン・ヒョジン
A:私は秋学期からLABOのメンバーとして活動を始めました。しかし、クローバー祭まで時間があまりなかったので、毎週金曜日に会議をしたり、遅い時間まで学校に残ってフォトゾーンを製作したりしました。毎回他のメンバーが「入ってきたばかりなのに大丈夫?」のような心配をしてくれましたが、私は全く大変だと思いませんでした。むしろ春学期から準備が進められてきたのに何もしていないようだったので申し訳ありませんでした。クローバー祭の時には主に遊びにいらっしゃった方を案内して写真を撮ったり、外でクイズ問題を出して正解した人にチケットを配布したりする活動をしました。初めて日本語で様々な年齢層の日本人の方々と接することができる機会でした。この活動を通じて私がまだ不足だということを改めて感じたし、来年には、先輩のように日本語を自由に話せるようになるために努力しなければならないと思いました。大学生になって、初めての学園祭でやりがいを感じることができたし、大事な思い出もたくさんできてLABOに入って良かったと思います。
日本語コース 一年生 金 娜馨(キム・ナヒョン)
Q:クローバー祭の制作側に参加した感想はどうでしたか。
A:クローバー祭の準備をする時は、直接手で作る作業が多かったため、結構疲れていました。それで、正直に言うと「なぜこんなに一生懸命しなければならないのか」とか「参加しなければ楽に休めたのに」と考えたこともあります。でも、準備をしながら私はもっと多くの人々と関わることができました。一緒にフォトゾーンを作ったメンバー、手伝ってくれた他のグループのメンバー、そしてクローバー祭で出会ったいろんな人々。もし、参加しなかったらこの無数の縁の可能性はなかったでしょう。そのため、今は参加してよかったと思っています。次のクローバー祭にもまた参加して、また多くの人々と交流したいです。
日本語コース 二年生 オ・へヨン
Q:クローバー祭に来られた子供たちと上手くコミュニケーションしている様子を見ましたが、子どもとの会話で心掛けていることや、難しかった点は何でしょうか。
A:私は大学入学後、ある国際交流センターで子どもを対象にボランティアをしています。そこで、中国ルーツを持つ子どもに母語である中国語を教えています。また、外国ルーツを持つ子どもと一緒に遊んだり、悩みについて話したりしています。そのおかげで、子どもと触れ合う機会がたくさんあります。私の経験から見ると、子どもとコミュニケーションをする時、一番大事なのは自分も子どもになることです。子どもは敏感で繊細な存在なので、私たちの態度から、私たちの考えを推測できます。そのため、偉そうな大人のふりをすると、子どもから遠ざけられてしまいます。また、私にとって子どもと触れ合う時、一番難しいのは、子どもと一緒に最後まではしゃぐことです。子どもはいつまでも自信満々の存在です。しかし、残念なことで私はもうすでに子どもではないので、いつも途中で疲れてしまいます。(笑)
日本語コース 二年生 陳 暁麗(チン・ギョウレイ)
Q:スタッフとして参加してくれましたが、LABOの活動は全体的にどのように感じましたか?
A:私はLABOのメンバーでもなかったし、クローバー祭について何一つも知らなかったので最初は参加してもいいのか悩みました。しかし、今はこのメンバーと一緒にクローバー祭に参加できてとても良かったと思います。色んな国籍を持っている留学生同士でお互い活発に意見交換をして、各国の特徴を生かしたブース運営ができてやりがいを感じ、胸がいっぱいになりました。ただ、準備する時間が少し足りなかったところもあったので、次は準備にもっと時間をかけたらいいなと思います。
日本語コース 二年生 金 珍歓(キム・ジンファン)
Q:各フォトゾーンを背景に来場の方の写真を撮っていましたが、印象に残ったことは何ですか?
A:家族単位で来られる場合が多かったので、写真を撮ることにやりがいを感じました。子どもを含めて、家族みんなが嬉しい表情で楽しんでくれる様子が非常に印象に残っています。また、親しい友達と一緒に活動したので個人的にも楽しかったです。
日本語コース 二年生 キム・ミジン
Q:今回のクローバー祭はムンさんにとって今年の中で一番楽しかった活動だそうですが、何故そう思いましたか?
A:普段は授業を受けて放課後帰ることが多かったのですが、学校行事のお手伝いをすることになり、LABOさんのイベントに参加できてすごく嬉しく思いました。こういう行事を行うことによって得られる実践型体験を通して、イベントの内容の決め方からチームワークまで勉強になりました。今度もイベントがある時、集中して取り組んでいけるでしょう。そして、子どもに対する接し方とイベントの内容を説明することは未だ難しいと感じたので、人に対していかに緊張せずに説明できるかなども私に問われる課題だと思いました。LABOの仕事を手伝うことによって知ったことで、参加してよかったと思います。ありがとうございました。
日本語コース 二年生 ムン・ジェウォン
Q:唯一の日本人スタッフとして留学生たちと活動しましたが、どうでしたか?
A:参加した理由は、単純に「新しい出会いがほしい!」という思いがあったからです。ちょうどそのときに「日本人スタッフ募集」の広告を見た瞬間に「これだ!」と思い、考える間もなく応募しました。参加する前は「みんなと仲良くなれるかな?」と少し不安でしたが、参加当日からメンバー全員が私を仲間として受け入れてくれたおかげですぐに馴染むことができました。そしてLABOに参加し始めたときからずっと留学生全員が目標に向かって、ひたむきに取り組む姿に感動していました。メンバーはいろいろな国や地域から来た学生で構成されているので、それぞれ持つ母語や文化は当然違います。それでもしっかりと自分の考えを持ちつつ、お互いの意見を尊重しあいながら話し合いを進めていて、このことの大切さに改めて気づかされました。今回のイベントを通して得た繋がりは一時的なものではなくこれからも続いていくものです。来年は多様な価値観を持つ、より多くの学生とのすばらしい出会いによって、イベントがさらに盛り上がることを期待しています。
英語コース 三年生 山田 千尋(ヤマダ チヒロ)