海外各国からGCへ留学中の学生が、日本での学びをレポート。
日本で出合った新鮮な体験を生き生きと伝えます。
2019.12.26
GC研究所LABOがクローバー祭へ参加!
まず、クローバー祭は何かについて調べましょう。同志社クローバー祭の公式ホームページ(https://cloverfes.com)からみると以下のとおりです。
「同志社クローバー祭は同志社大学京田辺キャンパスで行われる大学祭です。学生のみならず、地域の方々からも多くのご来場をいただいております」
このように、同志社クローバー祭は「学生」「教職員」「市民」がともに楽しめる学祭であり、交流する場でもある大きなフェスティバルです。そこで、今年は学生団体であるGC研究所LABOも積極的に参加しました。4ヶ月前から計画を立ててクローバー祭のリーダーとサブリーダーを選抜し、当日に向けて取り組み始めました。ゼロベースから会議を続け、こどもを対象にして世界各国を知ってもらうための企画を立てました。四つのフォトゾーン(イギリス、タイ、韓国、中国の風景)を背景として来場者に写真を撮っていただくというメインイベントを実施しました。その他にも「世界の中でカシャ 名探偵アメちゃん」というタイトルでキャンパス内にてこども向けにクイズを行い、当たった人にはインスタントカメラ無料券を渡しました。クイズの内容は各国に関する簡単なクイズにしました。また、各国の代表的な料理の写真を貼り付け「何の料理が一番美味しそうに見えますか」というコーナーも作成してシールを貼るようにしました。このようにみんなで工夫して多様な方法で文化を体験することを目標として企画を行いました。
「外国人留学生としてクローバー祭で何ができるのだろう」というクエスチョンから始め、細かいところまで全てグループワークで一つのチームで行いました。そのプロセスを通して、メンバーみんなコミュニケーションの重要性を実際に経験することができました。新たな経験は大学生として必要であるため、今回の機会でみんな成長できたと共感しました。また、学生同士間のコミュニケーションだけではなく先生、事務室、一般の人とのコミュニケーションもでき、非常に良い経験でした。
宣伝・スタッフ募集
春学期から会議を重ね、クローバー祭のイベント内容を決めた後、スタッフを募集し始めました。これはとても大事なことです。なぜなら今回のクローバー祭はできれば日本語コースだけではなく、他の2つのコース(中国語コースと英語コース)との交流も深めたかったからです。また、3・4年生の先輩たちは就活で忙しいと思われたので、最初の頃の宣伝・スタッフ募集の対象は1・2年生のみでした。
そのため、まずは春学期に、3つのコースの1年生が一緒に受ける講義「Introduction to GC」で宣伝することにしました。宣伝にあたっては担当の窪田先生に許可を取らなければなりません。LABOは全員留学生なので、メールで失礼がないように適切な表現を使い、イベントと宣伝の旨をどう説明すればいいのか、皆で相談しながらたくさん悩みました。宣伝の許可を快諾してくださった窪田先生には本当に感謝しております。
しかし、残念ながら第一次スタッフ募集の締め切り日まで、応募者はいませんでした。その時、知り合いの後輩たちから新生活と成績への不安で興味があっても応募する勇気がないという理由を聞きました。そこで、後輩の現状を配慮し、先生のアドバイスも取り入れ、1回生への宣伝は秋学期にしようと変更したのです。
その後は同じ日本語コース2年生の友達に声を掛けたり、秋学期では1年生のライングループで再び宣伝・募集をしたり、色んな方法で声を掛けてみました。しかし、同じ日本語コースの2年生スタッフは確保できたのですが、他のコースの参加者は0のままでした。最後のチャンスとして、GC学部の「タンデム・パートナー制度説明会」で募集宣伝を行いました。結果としては英語コース3年生の千尋さんが新しくメンバーに加わることになりました!
今回の募集活動で、最後まで諦めないことの重要性と、最初から「就活で忙しいから参加する3・4年生はいない」と、物事を先入観で決めつけるのはよくないということを改めて実感しました。色々大変でしたが、勉強になる貴重な経験になりました。
学校側とのやり取り
企画関連の話は「グローバル・コミュニケーション学部事務室」、予算に関しては「学生支援課」にお世話になりました。最初は、少しでもミスをしてはいけないと思い、細かいところまでしっかり質問し、より効率よくやりとりを進行していくことができました。
主には、先生に教えていただいた内容(注意事項や日程等)をLABOの会議で協議し、どのように進めていくかについて計画を立てました。その後、メール、又は直接伺って学校に報告し、詳しいことを調整しました。備品の購入、T-shirtの発注、当日の運営計画やその後の仕上げまでも、一つ一つ学校と協議しながらやり遂げることができました。LABOを代表する立場になって、一つずつ完成させていくことに重い責任を感じましたし、その分、大きな達成感も感じられたと思います。
作業の様子(タイのフォトゾーンの場合)
タイの背景にある灯火はすべてペイントで描きました。灯火の写真をプリントして一々切って貼るには時間も時間もかかり、より自然に表現するため絵の具で描くことにしました。ただし、背景用の布が思ったより大きかったので埋め合わせにかなり時間がかかりました。もし一人であれば時間内に済ませられなかったかもしれませんが、チーム内のメンバーが手伝ってくれたのでより早く終わらせることができました。他のグループのメンバーも先に終わらせて、タイの制作を手伝ってくださったのでとても感謝しています。
しかし、最も大変だったのはペイントの作業ではなく、フォトゾーンの前に設置する船の制作でした。立体的な船の模型を作るため、厚いスチロールを切って船の形に組み立てましたが、色を塗ることも丈夫に固定させることもなかなか難しかったので大変でした。ペイントが乾くまで時間がけっこうかかったので、予想より完成が遅れて少し焦って記憶もあります。頑張って船を作ったため完成度の高いフォトゾーンができたと思います。この作業もみんな揃って進んだため期間内に完成できたと思います。その中には、初めて出会った方もいましたが、船を作りながらお互い仲良くなれました。困難なこともありましたが、とても有意義な作業でした。
当日の様子
・写真を撮りに来てください!
私たちはよりたくさんのこどもたちに写真を撮ってもらうため、学内を回りながら宣伝をしました。ただチラシを配ることではなくて、国旗や人口など、世界各国の一般的な知識に接することができるようにクイズも一緒に行いました。こどもたちが知らなかったことを分かるようになったり、クイズ問題を当ててうれしがる様子を見ると、一緒に嬉しくなりました。
・世界の食べ物は何がある?!
来場者が楽しめるように「美味しそうな世界の食べ物」アンケートも行いました。特にこどもたちは初めて見た食べ物の名前を聞いたり、自分が知っている食べ物はあるかどうか見ながらアンケートをやってくれました。そして、私たちは母国の食べ物の名前や材料などを説明しながら、こどもたちに世界には多様な食べ物があるということを伝えられる機会になったと思って本当に嬉しかったです。
おわりに
このようにメンバーみんなで協力して、無事にクローバー祭を行いました。限られた時間で非常に良い結果が出たと思います。結果に至るまでのプロセスも非常に良い経験になり、良い勉強になりました。実際に様々な経験をすることが大事だと思われる現代社会でグループワークを通して、来場者に楽しんでいただくということで意味のあるプロジェクトでした。このような機会を提案してくださった先生方や学校の関係者の方々に感謝します。また、この活動へ積極的に参加してくれたLABOのみなさん、スタッフさんにも感謝します。
それでは次回の記事ではクローバー祭に参加した全メンバーの生の声がアップロードされる予定なので期待してください。
グローバル・コミュニケーション学部 GC研究所LABO 一同