海外各国からGCへ留学中の学生が、日本での学びをレポート。
日本で出合った新鮮な体験を生き生きと伝えます。
2020.05.18
今回から3回にわたり、グローバル・コミュニケーション学部(GC学部)日本語コース、3人の先生へのインタビューを特集企画記事としてお送りします。この企画は3人の先生への共通質問、個別質問、そして各先生のゼミ学生が書いたコメントで構成されています。
大学や学部を選ぶとき、自分の学びたい勉強ができる所なのか、どんな学問を学ぶのかについて、必ず確認すると思います。しかし、インターネット上での情報や評判などで学部のすべてを理解するのは無理かもしれません。そこで、在学生、先生の生の声が聞けるこの記事は非常にいい機会だと思います。特にこの学部の受験を考えるみなさんに是非参考にしてもらえるとありがたいです。それでは早速先生へのインタビューを見ていきましょう! 今回の特集企画①は鈴木先生へのインタビューです。
<共通質問>
1.日本人学生と外国人留学生の違いを感じたことがありますか? もしあれば、どのような違いがあるでしょうか。 (例:授業態度、活動に対する積極性など)
留学生といっても本来はとても多様で、一人ひとりの文化的背景によって価値観や行動規範が異なる傾向にあります。私はこれまでたくさんの国からやってきた留学生と接してきましたが、社会問題のとらえ方や日常的な発見で日本人とは視点や発想が違うなぁと思うことが度々でした。ただし、アジア出身の留学生に限ってみると、日本人学生との共通点のほうが多い印象です。 留学生は、自分の意見を積極的に発信できる人が多く、社会問題を授業でとりあげると、時に活発な議論が展開されることがあります。しかしその一方で、最近では、社会問題や世界の動きに無関心で、何も発言しない留学生が増えてきたような気がします。このような二極化は、留学生に限らないのかもしれませんが。
2.GCJの長所は何だと思いますか。
ワークショップ現代日本社会や日本の伝統芸能など、外部の専門家をお招きして留学生のために展開する授業は、他大学はもちろん、他学部にもありません。しかもほとんどのクラスが少人数での授業で、教員と学生の距離が近いのは大きなメリットです。
3.留学生に対して期待することや望むことはなんですか?
自分のことや身近な人々のことばかり考えるのではなく、広く社会を眺め、多角的な視点で自分の意見を発信し、行動してほしいです。
そして、クローバー祭やオープンキャンパス、COSMOS*の編集などGC学部で提供されるさまざまな機会に対して、受け身ではなく、自発的かつ積極的に挑戦してほしいと思います。好きなことだけをラクにやって、それ以外は無関心という姿勢はもったいないです。
*COSMOS GC学部の学生が企画・編集して毎年発行している学部機関誌
<個別質問>
授業中にミニスピーチや発表を行うなど、学生が自分で考えたことを発信する力を重視していらっしゃると感じますが、その理由は何ですか?
一般に、深く考えて自分の意見を明確に述べることが、日本人は苦手です(社会人・学生問わず)。そこで、卒業後に日本社会で活躍したいと思う留学生は、日本人が苦手なこの部分に係る能力を鍛え、自分の強みとすることが重要です。また、構造的に話すためには、論理的に考える力が不可欠です。
以上のように、日本社会で活躍するため、そして論理的に考える力を養うため、授業ではスピーチやプレゼンを重視して指導しています。
<学生コメント>
ペットヌーマイカ
鈴木先生の授業はグローバル化している世界の中で新たに注目される社会の中の問題を深く知る機会を私たちに与えてくれます。社会問題や世界の流れについてのテーマを取り上げ、活発な意見交換がなされます。
個人的には、自分の視野の狭さや考えがうまくまとめられない点などを鋭く指摘していただき、へこみながらも成長していると感じています。授業では厳しい先生ですが、とても暖かく学生を見守ってくださいます。
オ・ヘヨン
鈴木先生の授業は主に発表やディベートのように話し合う形になっていると思います。お互い意見交換をして足りないところを補足し、柔軟な考え方を持てるようになります。実際に、私は鈴木先生の授業でいろんな話題でディベートしましたが、それは日本語で自分の意見を話すことにも役立ちました。
また、鈴木先生のゼミは厳しいと言われていますが、私はその方がむしろメリットだと思います。もし、自分に足りないところがあったら先生がはっきり教えてくださるので、自分の良くない部分を見直せるようになるからです。
皆さん、いかがでしょうか。今回は鈴木先生へのインタビューとゼミ学生のコメントを見てみました。インタビューや学生コメントを読みながら、自分が鈴木先生の授業を受ける場面を想像できましたか? それでは次の先生のインタビューは誰でしょうか! 是非楽しみにしてくださいね!