海外各国からGCへ留学中の学生が、日本での学びをレポート。
日本で出合った新鮮な体験を生き生きと伝えます。
2020.04.03
2019年4月から新しく創設されたGC研究所LABOは、2019年度の一年間多様な活動を通じて様々な体験をしました。「留学生レポート」の記事の作成という主な活動の他に、大学行事であるオープンキャンパスやクローバー祭などにも貴重な参加経験をさせていただきました。そして、今回の記事は私たちがそれぞれ選んだベスト記事と、この一年間何を感じ、学んだかについてです。
それでは、まずはメンバーにとってのベスト記事とその感想を読んでみましょう。
メンバーが思う2019ベスト記事と感想
『2018年IWAS車いすフェンシングワールドカップ京都大会』
自分が経験したことのないものを実際に経験していると感じさせる記事でした。記事の構造や写真などが非常に良くて本当の新聞社の記事を読んでいる気がしました。(二年生 ユン・ジミン)
LABOにとっては、この1年は最も重要な1年であったと思います。留学生の力で団体を作り、レポートを発信し、さらにクローバー祭に参加することまでできました。これら全ての出来事の小さな始まりは、この記事に含まれています。この記事を読むと、スタートラインに立っている私たちの情熱がいまだに感じられます。LABOとしてのはじめという点で、非常に意味のある記事だと思います。(二年生 キム・スミン)
皆それぞれのレポートも素晴らしかったので、なかなか1つに絞れませんでした。散々悩んだ結果、陳さんの「言語は何?」にしました。このレポートを通じて、実際に外国にルーツを持つ子どもの現状を垣間見ることができ、グローバル化の課題の1つについて考えてみるきっかけになるのではないかと思います。(二年生 蔡紫盈)
『私は今年、クローバー祭にクローバー祭実行スタッフとして参加しました!』
とても分かりやすく、クローバー祭がどのようなものか想像することができる記事だと思います。私もこの記事を読んで2019年のクローバー祭に実行スタッフとして参加しました。実行委員の大変さ、厳しさ、楽しさ、素晴らしさが伝わってきました。また、団体活動での“協力、共有”の重要性がよく分かりました。さらに、筆者の体験エピソードや感じたことがとても分かりやすく書かれていると思いました。(二年生 ペットヌーマイカ)
今までの記事の形式とはちょっと違って、インタビューが主に載せていることが面白かったです。また、インタビューといえば、イベントに来場した人に尋ねることが多いと思いますが、主催者側にインタビューして、それぞれの考えを聞くことが斬新だと思いました。(二年生 パク・ソヒョン)
実際にインタビューの翻訳をすることで、授業で学んだことをどう活用したか詳しく述べたところがいいと思います。また、インタビューの後、どんな部分を直していくべきかという考えも留学生として見習うべきだと思います。(二年生 オ・ヘヨン)
小説に興味がある私にとって、日本の小説を通じて日本の現代文学が学べる授業に関する記事が面白かったです。また、筆者の書いた小説も載せられていてそれを読むことも興味深かったです。(一年生 アン・ヒョジン)
私がLABOのメンバーとして参加した初活動であり、写真のみんなが幸せそうに見えるからです。(一年生 キム・ナヒョン)
以上がメンバーが思う2019ベストと感想でした!
それでは、次はメンバーの一年間の感想や反省点です。
2019年度の振り返り
二年生 ユン・ジミン
2019年4月12日にGC研究所LABOが誕生しました。みんなの力でゼロから始める学生団体活動だったので緊張の連続でした。初期だけ頑張って、結局いい加減になって団体がなくなるのではないかという不安も正直ありました。しかし、現在もメンバー全員が頑張って活動を続けています。毎月各メンバーが留学生記事を書くと同時にオープンキャンパスやクローバー祭まで成し遂げたので、LABOは成功していると自分は思います。特に印象深かったのは会議へのメンバーの態度です。学生同士であり、仲良い友達でもある関係なのでお喋りして笑って終わる可能性もあると思いましたが、みんな真剣に会議に参加する姿に感動しました。各メンバーそれぞれ特徴のあるカラーを生かして今後も楽しく活動していきたいです。
二年生 キム・スミン
LABOは、「留学生」という立場の私たちが、どのようなことができるだろうかという小さな思いから始まりました。でも、私たちが経験した出来事は実に素晴らしかったと思います。この1年は、私たちの力でLABOを新しく作り上げ、全てのことの「最初」を決めてきた1年だったと思います。毎月会議をするや、学校とやり取りをするなど、全てのことが初めてで、慣れませんでした。そんな中で、大切な思い出を最初から一緒に作ってきたLABOのみんなに感謝したいです。その過程の中で、「やればできる」ということ、「自分の役割がある」ということ、全身で学んできたと思います。この経験はきっと将来、社会人になるために役に立つと信じています。
二年生 蔡紫盈
LABOは2019年度から新しくできた学生団体なので、最初の頃は活動内容や方向性などもゼロから手探り状態でした。今、一年を経て少しずつ形になってきたのはメンバー皆のおかげです。私は皆の信頼でエディターの役を任されましたが、皆のレポートを校閲する時、自分の勉強不足を痛感することもありました。また、今年度はあまりできませんでしたが、せっかくなので来年度こそオープンキャンパスやクローバー祭といった学校行事で、学部の他の2つのコースとの繋がりを深めたいです。これからも引き続き留学生レポートを中心に、様々取り組みに挑戦しつつ、LABOの活動を通じて皆と一緒に成長していきたいと思っています。
二年生 ペットヌーマイカ
LABOの一員として参加できてとてもよかったと思います。最初はレポートを書くのが苦手なのでそれを改善するために入りましたが、LABOはレポートを書くだけの団体ではありませんでした。様々な企画を考えたり、毎月会議が行われたりしたので、実際に思っていた団体と多少違っていました。しかし、ここでの活動を行うことによっていろいろな学びがありました。企画から実行までに移す過程には、他人と意見が食い違い、スムーズに行かないことの方が多かったです。しかし、それをみんなで一つの方向に持っていき、協力し合って実行に移すという喜びは他ではなかなか体験できないことだと思います。言葉では表せない学びや楽しさがある団体だと思います。ここで大切な仲間との出会い、協力し合いなどとても充実な一年を味わえたと思います。秋学期はLABO以外に他のサークルや学外体験などにも参加したため、以前のようにLABOに積極的に参加できなかったことが私の反省点です。来年度は今以上に計画を立てて無理をせずに様々なことに参加したいと思います。
二年生 パク・ソヒョン
私は1回生の時から留学生レポートを書きましたが、1回生の時と比べて、色々変わったと思います。まず、何よりも『LABO』という団体が生まれたことです。2回生の時からは、団体のメンバーとしての新しい責任感を持ってレポートを書いたと思います。他にも、メンバー全員で次のレポートと活動について話し合う機会が多くて、何よりも面白い経験だったと思います。また、レポートの作成においての許可を取る過程で、許可を取ることと依頼をするときのコミュニケーションの方法も学べました。何かを依頼する時のコミュニケーションの方法を学ぶことは、これからの社会生活にも役に立つはずだと思います。大学は知識だけを学ぶ場所ではないことを今回の活動を通じて再び感じられるようになりました。
二年生 オ・ヘヨン
私はクローバー祭の時からLABOの活動を始めたので、クローバー祭以外のいろいろな活動は出来なかったです。しかし、クローバー祭の準備をしながら何かをやりこなしたという感じがしました。クローバー祭がきっかけになってLABOに入るようになりました。残念だったのはクローバー祭の時、多くの方々が意見を出してくれましたが、自分からは良い意見が出せなかったことです。そのため、次のクローバー祭はもっと頑張って努めたいと思います。また、留学生レポートもさらに頑張るべきだと思います。できれば良いテーマにしたいと思ってまだ書き終わっていませんが、次からあらかじめ準備しようと思っています。
一年生 アン・ヒョジン
入学する前から留学生レポートを読んで勉強の動機づけを高めてきました。そして、入学してからLABOのメンバーになって活動をするようになりました。オープンキャンパスやクローバー祭など学内の活動に参加したり留学生レポートを書くために学外の活動も探して参加したりしました。そのおかげで日本での生活はまだ短いですが、いろいろな体験をし、多様な人々に出会うことができました。その中でも、LABOのメンバーたちとの活動が非常に有意義でした。メンバーたちの責任感、積極的な姿などを見ながらいろいろなことが学べました。そして私もそうでしたが、誰かが私の書いた留学生レポートを読んで日本留学生活をしたいと思うように、今後も多様な体験をして動機づけになるレポートを書きたいと思います。
一年生 キム・ナヒョン
2019年度の秋学期からLABOのメンバーになって、クローバー祭の参加や留学生レポートの作成など授業以外の様々な活動に参加することができました。LABOでの活動をしながら最も心配だったのは「自分の日本語力」でした。このせいですべての活動に対して積極的に意見を出せず、ただ他のメンバーの意見を受け入れていただけだったし、実際に活動を行った時も自分が思ったよりうまくできなくて悔しいと感じた瞬間もありました。しかし、このような活動を通してもう一度自分がなぜ日本に来たのか、4年間の留学生活をどうやって過ごしたらいいのかなどを考えるようになって、ちょっとは成長できたと思います。
最後に、2020年度、LABOが歩む道
2019年4月に誕生したGC研究所LABOはこの一年間様々な活動をしました。新入部員の募集、オープンキャンパスやクローバー祭の参加など、留学生記事作成以外の活動にも積極的に取り組みました。初めて創立された団体ということにも関わらず、みんなプロみたいに自分の役割をしっかり果たしています。もちろん、学部の先生と学校の事務室からの協力などがあったこそ、よりLABOの活動がスムーズに出来たとも言えます。最初は0だったLABOをみんなで少しずつ作って行くのが非常に楽しく、やりがいのある団体活動だとメンバー一同思っています。
2020年度もLABOの活動は続きます。最も大きな目標は留学生記事の多様化と同時に記事の質を上げることです。記事の多様化を達成するためには2つの手段が考えられます。まず、一つ目は留学生記事を書く人を増やすことです。LABOのメンバーの定期記事以外にも他の学生の記事を増やしたいです。二つ目は記事のテーマを広げることです。一方、記事の質を上げるために定期的に学部の先生からアドバイスを頂いたり、メンバーみんなが外部講師から記事作成に関するセミナーを受けたりすることを行ってみたいです。
他には、毎月の会議で他メンバーが書いた記事をみんなで読んで意見を交換する活動はメンバーからの評判が良かったため、2020年度にも続行です。このように多様な方法をトライしながら「留学生レポート」の記事作成に力を入れます。
また、記事作成以外にも2019年度のように様々な活動をする予定です。例えば、LABOの主催で学部討論会を開くことです。まず、学部の先生から協力を頂き、学年を問わずGCJでの討論会を開きます。その後、グローバル・コミュニケーション学部の三つのコース全員が参加できる学部討論会を定期的に開催していきたいです。もちろん、2020年度に討論会を定着させるのは難しいと思いますが、このように多様な道を挑戦してみたいです。他にも近所の学校でのボランティア活動などLABOからできることをメンバーみんなで工夫していくことを考えています。
最後に、新三回生の学生たちは2020年度の春学期までLABOの中心として活動し、その後は新二年生と新一年生(2020年度に入学する新入生)にバトンを渡す予定です。このように2020年度にも活発に様々な活動するので、みなさん是非期待してください!今年もどうぞ宜しくお願いします。
グローバル・コミュニケーション学部 GC研究所LABO 一同