海外各国からGCへ留学中の学生が、日本での学びをレポート。
日本で出合った新鮮な体験を生き生きと伝えます。
2020.11.24
はじめに
大学生として初めての夏休み、皆さんはどう過ごしていましたか。緊急事態宣言後のおうち時間を過ごしたあとの夏休みは、主に京都や奈良の神社・仏閣を巡り、御朱印を集めました。今年の四月に東京から京都に引っ越してきましたので、両者を比べてみれば、やはり、古都である京都や奈良の方が歴史あるパワースポットが数多く残っており、千数百年の歴史を持つ古跡を巡れば、どこも神秘的な空気が漂っていると感じました。
そこで、最も印象深かった二つのスポットを紹介します。
写在前面
成为大学生之后的首个暑假,大家过得怎么样? 在日本宣布进入紧急事态之后,在暑假里,我探访了京都和奈良的诸神社和寺庙,也集到了很多“御朱印”。因为我在今年四月刚从东京搬家到京都,所以将两地相比较来看的话,我感觉还是京都和奈良这边更有文化和历史底蕴。千年古都,到处都充满了历史的沉重与神秘。
東大寺
9月15日参拝
所在地:奈良県奈良市
宗 派:華厳宗
創建年:8世紀前半
日本の歴史における東大寺の位置づけは、他のどの寺院とも比較になりません。東大寺は8世紀の半ば、仏教が日本で急速に伝播していく中、中国の唐の時代に国家が寺院を建設した制度をまねて、鎮護国家思想(仏教が国家を守る思想)という背景を踏まえ、「聖武天皇が国力を尽くして建立した寺」と言われています。
また、東大寺は建築上の格も比類なく高いです。建造物群が20年近くかけて建造されており、その主殿は最高等級の「重屋根殿」を使用しています。その内部に納められた盧舎那仏(るしゃなぶつ:東大寺大仏)は、高さ約十五メートル、完成時には「天下の銅を使い切った」といわれるほど、世界でも有数の巨像です。
参道を進むと、まず正面には東大寺南大門がありますが、その門の形は日本で見た他の古い建物とは異なっています。全体の建物は巨大で、18本の柱が建物全体を支え、門の上部空間が開放され、10本近くの巨大な梁も配置されています。この建物の様式は、中国南部の「穿斗式建築」にかなり似ています。
奈良东大寺,这座传奇的寺院,即使放到日本的历史上来看也无出其右。公元八世纪中叶,佛教在日本列岛急速传播。在镇国思想的影响下,当时的日本模仿了大唐的由国家主导星兴修寺院的制度,在全国大兴土木。就在这个时期建成的奈良东大寺可谓“倾尽国力而建”。
并且,从建筑规格上来看,奈良东大寺也是其他寺院无可比拟的。整个奈良东大寺建筑群从开工到建成花费了将近二十年,其主殿也使用了最高等级的重檐殿。其内部供奉的庐舍那佛(东大寺大佛)高约15米,完成时作为世界罕见的举巨型佛像,被世人称作是“用尽天下之铜”而建。
顺着参道前进,首先映入眼帘的是东大寺南大门。其与其他日本古建筑的形制都不相同。整个建筑物体量十分庞大,十八根木柱和近十根梁撑起了建筑物的基本框架。大门顶部的空间也非常开阔,这种建筑式样与中国南方常见的“穿斗式建筑”十分相似。
南大門を潜り抜けると、東大寺の中心にある大仏殿の庭に着きます。チケットを買って庭に入ると、大仏殿の全貌がついに目の前に現れました。さすがに現存する世界最大の木造建築だけあって、がらんとした広場では、人が虫のように小さく見えました。
大仏殿を出て階段を登ると、二月堂があります。二月堂は昔、旧暦二月にこちらで法事を行うことから名づけられたもので、現存する建物は江戸時代に建てられたものです。また、二月堂は若草山の中腹にあり、二月堂からは奈良市街地、近くの大仏殿、平城宮跡までも一望でき、夕日鑑賞スポットとして非常に人気となっています。
穿过南大门,便到了大佛殿的中央庭院,这也是东大寺的中心部分。买票进入大佛殿,整个建筑的全貌映入眼帘。大佛殿不愧为世界最大的木制建筑,站在空旷的广场中央,人也变得如蜉蝣般渺小。
从大佛殿出来,登上台阶,便来到了东大寺的二月堂。每年农历二月,东大寺都会再此举行法事,二月堂也因此得名。二月堂现存的建筑是江户时代所建。并且,因为二月堂建于寺院东侧,所以站在平台上,附近的大佛殿,奈良市街景,乃至远处的平城宫迹都一览无余,是观赏日落的绝佳之地。
瑠璃光院・貴船神社
9月2日参拝
所在地:京都府京都市左京区
名探偵コナンの劇場版「迷宮の十字路」の影響で、高校時代からずっとここに行ってみたいと思っていました。映画の中の天狗は鞍馬駅の前にあり、貴船神社も登場していたので、その日は多くの人が撮影をしていました。なお、『京都人の密かな愉しみ』というテレビドラマでも、その冒頭のシーンで貴船神社が何度も出ており、本当に美しくてミステリアスな雰囲気だと感じ、ぜひ見てみたいと思いました。
その日、最初に行ったのは瑠璃光院でした。瑠璃光院はそんなに大きくないですが、その景色にとても感動しました。入口には錦鯉が何匹も泳いでいて、水もきれいです。
午前中は、人が午後より少ないので、私は建物の二階で写経してから、庭に入って拝観しました。見事な光景でした。私は以前たくさんのお寺や神社を参拝しましたが、瑠璃光院の景観が一番良いと思いました。
高中的时候,因为受到名侦探柯南剧场版《迷宫的十字路口》的影响,我一直想造访此处。电影中天狗就在鞍马站前,其中贵船神社也曾出现数次。可能是这个原因,那天有很多人在此拍照留念。并且在《京都人秘密的欢愉》这部电视剧的片头里,也有许多贵船神社的镜头,这让我十分想身临其境地去体会这种秘境般的美。
那天,我先去的是不远的琉璃光院。琉璃光院面积虽然不大,但我却被这里的景致深深打动。这座寺院在入口处的水池中养着几条锦鲤,池中的水也十分清澈。
因为上午的人没有下午那么多,所以我选择现在寺院二楼抄经,然后再去院中的庭园参观。这里的景色可谓前所未闻。虽然我以前也参观过不少寺院,但是景观如此之美的,却是初见。
その後、貴船神社を訪れました。貴船神社は京都北部の鞍馬山にあり、出町柳から叡山電車に乗って貴船口駅まで行き、そしてバスに乗り換えるのは通常のルートですが、土砂災害の影響で鞍馬エリアの電車は運行を見合わせていたため、代わりにバスで行くことになりました。
鞍馬山にある貴船神社は貴船神社の総本社で、降雨・止雨を司る神「高龗神・闇龗神(たかおかみのかみ・くらおかみのかみ)」を主祭神とし、貴船神社で祈禱すれば、雨がすぐ降ると言われています。ここでは、川床料理の他に、参道そばの春日提灯や水占みくじも有名です。
离开琉璃光院之后,我便径直去了贵船神社。贵船神社位于京都市北部的鞍马山中,一般前往此处的路线都是先从出町柳乘坐瑞山电车至贵船口站,在换乘巴士到贵船神社。但是由于山体滑坡,贵船区域的列车暂停营运,我只好全程乘坐巴士前往神社。
位于鞍马山的贵船神社是日本全国的贵船神社的总本社,主祭掌管降雨的高龗神和暗龗神。盛传,贵船神社祈雨得雨。这里除了川床料理之外,参道旁的春日提灯和正殿的水签也很有名。
表参道から数十メートルほどで、石段を登ると本殿です。社伝によれば、神武天皇の母である玉依姫命が、黄色い船に乗って淀川・鴨川・貴船川を遡って当地に上陸し、水神を祭ったことが始まりだと伝えています。その後、朝廷は貴船神社で降雨・止雨の祈願を行っていました。
离开表参道数十米,登上石阶,便到了贵船神社正殿。据传,神武天皇之母玉依姬命便是乘着一艘黄船,经淀川、鸭川、贵船川逆流而上至此。从这以后,大和朝廷便开始每年在这里祝祷,祈求风调雨顺、国泰民安。
もう一つ有名なものは「水占みくじ」です。おみくじを受け取り、そばにある池に入れると、数秒後おみくじに文字が浮かんできます。みくじの裏側にはQRコードもあり、スキャンして多言語に翻訳できます。水占いは珍しく、これまで見たこともなかったので、いっぱい写真を撮りました。
そして本殿を出て、奥宮へ向かいました。参道の脇は緑に包まれていて、大自然を満喫しました。奥宮の中で「連理の杉」「船形石」等の場所を見て回って、清らかな川の流れを見て、川のせせらぎを聞きながら駅に戻りました。
再有就是“水签”了。所谓水签,其外观与其他纸签无异,只是在正常状态下签上无字,沾水可显。在签筒中摇出一个数字,根据数字拿去对应的签,将其放入边上水池里,数秒后,文字便慢慢显影。而且,水签的背面还印有二维码,扫面一下就能查看前面内容的多语言翻译。因为这种“水签”前所未见,所以我便拍了许多照片。
之后走出正殿,向奥宫前进。参道两侧均有绿树行道,赏心悦目。在奥宫里游览了“连理杉”、“船形石”等地方后,沿着清澈的河流,一边听着河水的潺潺流淌,一边返回车站。
まさに、ここの山と水は、京都の夏を彩っています。
可谓,此地的一山一水,都在装点美丽的京都之夏。
おわりに
いかがでしたか? 関東近郊、もしくは東京都心にも神社仏閣が数多く存在していますが、京都や奈良の神社仏閣とはどこかその雰囲気が違うように感じました。
コロナ禍で、皆さんは普段と違った夏休みを過ごしたと思います。感染拡大防止の観点から、「新しい生活様式」の実践が呼びかけられている今、雄大な自然の中にある観光スポットに出かければ、「密」になるのを回避し、楽しむことができますよ。特に、紅葉の見頃を迎えるので、是非、勉強でも、旅行でも、一日一日を大事にしながら、充実した毎日を送りましょう。
总结
大家觉得怎么样呢?关东地区的城市近郊甚至是市中心也有很多的神社佛阁,但是其气氛与给人的感觉与京都、奈良的相比,总是有些微妙的差异。
因为新冠肺炎疫情的流行,大家想必度过了一个与往常不同的暑假。从防止疫情扩大的角度来看,在提倡实践新生活方式的当下,探访坐落于大自然中的景点,不仅能回避密集的人群,还能感受到旅行的乐趣。并且,现下红叶正当时。大家学习也好,旅行也好,珍惜每一点时间,充实地度过每天的生活吧。
参考:
「由緒」貴布禰総本宮 貴船神社
http://kifunejinja.jp/history.html (2020年10月30日閲覧)
「東大寺の歴史(1)」華厳宗大本山 東大寺 公式ホームページ
http://www.todaiji.or.jp/contents/history/(2020年10月30日閲覧)
グローバル・コミュニケーション学部
日本語コース 1年 李欣宇