Doshisha University
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SAレポート

SA Report

SAに旅立った学生が、滞在先での状況を定期的にレポート。
見たことや感じたこと、そして海外での1年間の成長をありのままに綴ります。

Study Abroad 2021 2021.12.27

台湾師範大学

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こんにちは。私は今、台湾師範大学に留学しています。留学といっても現地で勉強しているわけではなく、インターネットを通して現地の先生の授業を日本で受講しています。九月から開始した留学ですが私が台湾師範大学の授業を受講して特に印象に残った二つのことについて書かせていただきます。

まず一つ目は台湾で使用されている「繁体字」についてです。中国では「簡体字」という、より多くの国民が学習しやすいように簡易化された漢字が使用されています。私たちも同志社大学で中国語を学んだ際に使用していたのは「簡体字」でした。ところが台湾で使用されている文字は「繁体字」であったため、私が始めて台湾師範大学のテストを受けた時、同志社大学で学んだ中国語とはまるで景色が変わっていました。繁体字の特徴とはなんといってもその「複雑さ」です。簡体字というよりは日本語の旧字体に近い印象がありますが、とにかく画数が多く漢字に慣れ親しんだ日本人である私にとっても思わず目を背けたくなる難易度です。繁体字の難しさをより知ってもらうためにいくつか例を挙げると、まず「龜」【guī】です。みなさんはどの漢字かわかりましたか?答えは「亀」です。私は初めてこの字を見た時、中国語の学習に対する大きな不安を抱き、「見ながらでも書けないやん」と思いました。皆さんもぜひ画面を拡大して挑戦してみてください。あとは台湾の「湾」も繁体字で書くと「灣」【wān】となります。日本史で学んだ親鸞の鸞と少し似ていますね。以上のことから繁体字の難易度について理解していただけたら幸いです。私も残りの期間少しでも多くの繁体字を書けるように努力していきたいと思います。

二つ目はコミュニケーションについてです。ここではジェスチャーなどの非言語コミュニケーションではなく、言語コミュニケーションについて書かせていただきます。外国語を学習する際、多くの場合、最終目標はネイティブのようにその言語を話すことだと思います。これは中国語に限りませんが、ネイティブの人たちの言葉というものはそうでない人たちにとってかなり速く感じられます。これは当然のことですよね。映画や街中などで外国の方たちが会話している場面をよく見かけますが、とても速く聞き取れそうにありません。これくらいのスピードで話せるようになりたいなと思うことはありますが、なかなか道は険しいものです。しかし私は日本語で話す際にこのことをごく当たり前にしています。私が日本で生まれ育ったので当然なのですが、そう考えると自分はなんてすごいことをしているのだろうと思うようになりました。相手の言いたいことを瞬時に理解し、返事をする。この作業がどれほど難易度の高いことであることかを中国語の学習を通して再認識するようになりました。日常生活における特に考えもしない当たり前のことが、なんだかすごいことだとわかってくるのは非常に面白いですね。

【台湾師範大学留学中 M.Hさん】