大家好！北京大学からのSAレポートです。

北京大学生としての留学生活もいよいよ終盤に差し掛かり、帰国までのカウントダウンが始まりました。

期末テストを終えてからは、最後の国内旅行を楽しむ人、思い出のレストランを巡る人、クラスメイトや先生方、現地学生との別れを惜しむ人、引き続き勉強やサークル活動に励む人など、限られた北京での生活を大切に思い思いの時を過ごしています。

今回は、私のクラスのお別れ会の様子と、新疆旅行についてご紹介します！

必修科目のクラスメイトとは、大学の近くにある北京烤鸭（北京ダッグ）を食べに行き、その後寮にある施設でボウリングを楽しみました。

今回、残念ながら都合が合わず先生方は来られませんでしたが、大好きな北京ダッグを食べながら、今学期達成できた目標、教科書で最も印象に残っている文章、中国で一番お気に入りの場所などについて楽しく語り合いました。クラスメイトの中には、私たちのように帰国する学生もいれば、来学期も北京で勉強する学生もいますがお互いに激励し合い、最後の時間を噛み締めました。

選択科目の报刊（新聞）のクラスメイトとは、各自昼食を持ち寄り、キャンパス内の芝生でピクニックをしました。

このクラスは最後までオンライン授業だったため、全員が顔を合わせる機会は決して多くありませんでしたが、私自身、モチベーションが高く積極的なクラスメイトに沢山刺激をもらったことや、授業終わりに先生が晩ご飯に連れていってくださる機会が多かったこともあり、思い入れの深いクラスでした。

ピクニックには先生も来てくださり、みんなで写真をとったりお話したりしながら最後の別れを惜しみました。

私たち留学生のクラスはこれをもって解散となります。仲間と別れることはとても悲しいですが、先生が“天涯若比邻”という成語を教えて下さったのを思い出しました。「遠いところにいても心は常に通っていて、まるで隣にいるかのように感じられる」という意味です。北京大学で彼らと出会えた縁に感謝しつつ、いつの日かまた会えることを信じて、それぞれの道を歩んでいきます。

続いて、新疆旅行についてです。

私は、学期終わりから帰国までの期間を利用して、10日間の新疆ウイグル自治区旅行に行きました。

新疆ウイグル自治区は中国最大の面積を持つ省級自治区で、13の民族が住み、ウイグル族の人口は全体の半分を占めています。古代シルクロードの要衝として、東西文化の歴史遺産を多く留めています。

新疆に行きたいと思ったきっかけは、私の言語パートナーが新疆出身で、以前故郷を紹介してくれたことと、新疆に旅行したことがあるクラスメイトがその魅力を共有してくれたことです。

長くなってしまうため、ここでは少しだけ紹介したいと思います。

まず、一日目。北京から飛行機で西に約4時間のところにある、首府のウルムチに到着し、夕方から、新疆国际大巴扎（国際大バザール）に行きました。

かつてはここにシルクロードが通っていたこともあり、ウイグル帽を被ったイスラム教徒、エキゾチックなモスク、羊肉を焼くスパイシーな香り、などなど、街の至る所でシルクロードらしさを感じることができました。

四日目。赛里木湖（サリム湖）という、天山山脈の高山盆地に位置する、新疆で標高が最も高い位置にある湖に行きました。

山と草原の緑、湖の青、そこに色とりどりの花が咲き誇り、まるで絵画のように美しく、大自然の魅力を十分に感じることができました。

また、夕方からは伊宁の街を散策しに行きました。カラフルな建物が多く、至る所にアラビア文字表記が存在するため、中国語の通じる中東に旅行をしているような、不思議な気分になりました。

九日目。库木塔格(クムタガ)沙漠という砂漠に行きました。ラクダに乗り雄大な砂漠を散策したり、バギーに乗ってスリル満点のドライブを体験するなど、楽しい時間を過ごすことができました。

この留学期間、自分の想像していた以上に中国国内の色々な場所に旅行することができました。特に今回の新疆ウイグル自治区は日本からなかなか行くことができない場所なので、この機会に訪れることができ、本当によかったです。

残り数日となった北京での生活、悔いのないように一日一日を大切に過ごすとともに、この留学で得られた多くの貴重な経験を、日本に帰ってからも大いに役立てたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました！再见！

【北京大学留学中　I.Mさん】