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SAレポート

SA Report

SAに旅立った学生が、滞在先での状況を定期的にレポート。
見たことや感じたこと、そして海外での1年間の成長をありのままに綴ります。

Study Abroad2018 2019.06.20

復旦大学

  • 中国
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こんにちは。上海復旦大学のSAレポートです。今回は私達が参加した復旦大学国际交流学院主催の教学旅行についてお伝えします。この旅行は複数の観光地から目的地を選択し、他の留学生達と共に旅行するプログラムです。私は安徽省黄山市へ行ってきました。

1日目は学校からバスで黄山へ移動しました。渋滞などのせいもあり行きは約7時間ほどで到着しました。到着時間が大幅に変更したため、この日は夕食後にホテル近くの街を散策し、次の日の観光に備えて早めに就寝しました。

2日目はまず初めに「宏村」という古村落に行きました。この村は1131年に創られ始めました。現在も600以上の豪邸が当時のままの姿で見られ、人々の豊かな暮らしが垣間見えます。また村の隅々まで水路が行き届き、古木や花々が至る所に見え、街全体が水墨画のように美しいです。また、「宏村」の1番の見どころである「月沼」という街の中心にある池は、風情ある白壁の街並みが水面に映り息を呑むほどの美しさを堪能できます。次に「西递」という河岸の村へ行きました。宏村と同じような白壁の美しい古民家が立ち並び、民家の柱や壁などに細かい彫刻が施さており、宏村とは少し違った魅力がありました。また村の入口に建っている「胡文光牌坊」は西递のシンボルである中国式の鳥居で、高さ12.3m、幅9.95mがあり、間近でみる想像以上に存在感がありました。

3日目は今回の旅行の目玉である黄山へ登りました。黄山は”黄山を見ずして、山を見たというなかれ”と言われるほど、昔から多くの人々を惹き付けてきた山です。現在でも当時の寺院などが残されており、1990年は世界遺産に登録されました。まず入口からロープウェイに乗り山の途中まで行きます。ロープウェイ全体はガラス張りにっており、断崖絶壁の間を通るので、今までの人生で見た事のない景色でとても感動しました。ロープウェイを降りた後はひたすら頂上へ登り続けます。あいにくこの日は濃い霧が山を覆っており午前の登山ではあまり遠くを見渡す事が出来ませんでした。また、想像していたよりも多くの急な階段が並び何度も諦めたくなりましたが、他の学生とお互いを励まし合いながら何とか頂上へ到達しました。濃い霧の中をひたすら登り続けたかいもあり、午後になり下山する際には霧が消えていき、高くそびえる峰とそこから力強く伸びる松の美しく壮大な景色が一面に広がっていました。決して楽な登山ではありませんでしたが、まるで仙人が住んでいるかのようなこの神聖な景色は中国ならではの風景であり、断崖絶壁と常に形を変える霧に心を奪われました。

最終日の4日目は徽州文化博物館に行きました。古代の通貨や家具、衣服などが展示されおり、何百年もの前の先進的な高い技術を近くで見ることで、中国の歴史の流れについてまた一度学びました。

今回の旅行では日頃住んでいる上海とはまた違う新しい魅力を経験する事ができ、残りの留学生活を悔いのないように過ごしたいと実感しました。残された日々でさらに多くの中国の文化を学んでいきたいと思います。

[復旦大学留学中 O.Yさん]