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SAレポート

SA Report

SAに旅立った学生が、滞在先での状況を定期的にレポート。
見たことや感じたこと、そして海外での1年間の成長をありのままに綴ります。

Study Abroad 2022 2023.06.01

北京大学

  • 中国
  • 北京大学

 

大家好!皆さんこんにちは! 北京大学からのSAレポートです。

 

私たちは、今月の5月10日〜14日の4泊5日で福建省に同志社大学と北京大学の合同研修旅行へ行ってきました。

今回私たちが訪れた福建省は、中国南東部(華南地方)に位置しており、北京から飛行機で3時間ほどでした。

 

まず前半の2泊3日は、福建省の中でも最も人口の多い泉州というところに行きました。

泉州には昔、宋や元の時代に「海のシルクロード」の出発点として栄えた貿易港がありました。現在は、貿易港の面影はほとんどありませんでしたが、マルコ・ポーロの『東方見聞録』でも泉州の繁栄が讃えられているほど古くからの有名な港町です。

 

1日目は、普江五店市という伝統的な赤レンガの古い街を訪れました。まるで、中国と西洋を組み合わせたような街並みで写真映えスポットがたくさんありました。夕食後の自由時間では、ホテルから少し離れた場所にある夜市に行きました。夜市と耳にすると、台湾の夜市をイメージする方が多いと思いますが、海を隔てた対岸沿いに台湾があるということで、台湾文化の一つである夜市が、この日は平日にも関わらず多くの人で賑わっていました。

 

 

 

 

 

 

 

2日目の午前中は、清源山に行きました。数千年の歴史を持つ中国最大と言われる道教の老君石像である老君岩の前で、みんなで集合写真を撮りました。老君岩は、老子の慈悲深さや穏やかな表情が生き生きと表されており、健康と長寿の象徴となっているそうです。

午後からは、中国最古の石橋である洛陽橋、福建省の中でも最大規模を誇る仏教寺院であり全国重要文化財に指定されている開元寺、さらに中国南部の武術発祥の地である南少林寺に足を運びました。夕食後の自由時間では、ホテル近くを散歩し、おしゃれなカフェを見つけたので、みんなで夜カフェを満喫しました!

 

 

 

 

 

 

3日目は、台湾海峡をはさんで向かい合う福建省と台湾の交流の歴史や台湾の文化を紹介する中国閩台縁博物館と中国で現存する唯一の海事博物館である泉州海外交通史博物館の2つの博物館を見学しました。中国閩台縁博物館は、博物館とは想像し難いほど建物の形状がユニークで、福建省と台湾の関係がわかる資料や日本の台湾侵略の資料なども展示されており、興味深かったです。

その後、2時間半ほど高鉄(日本でいう新幹線)に乗り、今回の旅2箇所目の目的地である武夷山に向かいました。武夷山は、福建省の中でも特にお茶が有名なので、夕食後にホテル近くのお茶屋さんに行きました。さまざまな種類のお茶を何度も飲み比べながら試飲させていただきました。(友人がわんこそばにかけて「わんこ茶」と名付けていました笑)中国茶の中でも、フルーティーなものからブラックコーヒーを感じさせるような苦味や渋味の強いものまであり、飲み比べたことによって自分のお気に入りの中国茶に出会うことができました!

 

 

 

 

 

4日目は、世界自然遺産と世界文化遺産の2つに登録されている武夷山景区に行きました。まず、武夷山を登りました。山登りは、かなり大変でしたが山頂から見る景色は言葉で表現できないほどの絶景で、胸がいっぱいになりました。下山途中には、大红袍という武夷山で特に有名なお茶のソフトクリームを食べました。登山後のアイスは絶品でした!

その後、九曲渓という川沿いに広がる絶景を見ながら1時間半ほどかけ、のんびりと川下りをしました。さらに、一線天という場所にも行きました。一線天とは、巨大な岩の裂け目の狭い道を通ると、空が一本の線でしか見えないような景観のある場所のことだそうです。武夷山の一線天は、岩山の上部全体が縦に割れ、巨大な裂け目ができています。それを中から見ると岩の裂け目から一直線に光が差し込んでいて、そのわずかな裂け目の部分(岩と岩の間隔およそ30cm)を、階段を登りながら外へ抜けることができます。想像以上に、道幅がかなり狭く窮屈で、呼吸するのもかなり苦しく感じました。

 

 

 

 

 

 

 

 

最終日には、朱熹故居と兴贤古街に行きました。武夷山に住む現地の人たちならではの暮らしや街を実際に見ることができ、貴重な体験となりました。

 

 

 

私は、この旅を通じて地域によって大きく異なる方言や食文化など、今まで授業で学んできたことや聞いたことがあることを自分の目で確かめ、肌で感じることができました。私自身、留学に来て実体験の大切さを日々感じています。いろんな場所に足を運び、いろんな人に出会う。そして、その瞬間に感じたことや学んだこと、その経験に替えられるものはないと思うほどです。(私自身、できるだけ毎日感じたことや学んだことを忘れないうちに留学日記として書くようにしています。)

少し話は逸れましたが、今回訪れた福建省泉州と武夷山は、研修旅行がなければ訪れることがなかったかもしれません。そう思うと、すごく貴重な経験をさせていただいたなと強く思い、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

北京に来て今月で早くも7ヶ月となりました。そして、帰国日も決まり留学生活も残り1ヶ月ほどです。一日一日過ぎるたびに、改めて留学生活はあっという間だなと実感しています。最後まで自分らしく妥協せず、悔いのない留学生活にしたいと思います!!

最後まで読んでいただきありがとうございました。 再见!

 

 

【北京大学留学中 I.Rさん】