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SAレポート

SA Report

SAに旅立った学生が、滞在先での状況を定期的にレポート。
見たことや感じたこと、そして海外での1年間の成長をありのままに綴ります。

Study Abroad2012 Vol.4 2012.11.14

University of Manitoba

  • カナダ
  • 欧米

遅れたことを心よりお詫びしますUniversity of Manitobaです。今現在、ここへ来て居る五人のGC学部生は全員大学のクラスを受講しています。

私が受講しているのは、World Modern History、Art History、Anthropology、そしてHuman Geographyの4つの授業です。以前より興味があった歴史に関する授業を選びました。例えばWorld Modern Historyに関しては、高校生として学んでいた“世界史”と重なる部分も多くあります。一方、Human GeographyやArt Historyに関しては、全く新しい知識と言えます。こうして非母国語を用いてある科目を学ぶにあたって、元々知っていることを英語で学び直すというのは、そこには多くの助けやヒントがあり、語彙を増やすのにうってつけで、かつ確かに興味深く有意義なものでもあるでしょう。今まで縁もゆかりも無いような、なんなら興味すら無いような新鮮な科目を習うことには、とても難しく挑戦的で、刺激的で大変な日々が約束されているでしょう。しかし私の意見で言えば、それこそが日本の黎明期に先人が遂げたような“留学”であるような気がします。芸術史を英語で学ぶにあたって、私は授業中に述べられた芸術家の名前や地名を正しく綴ることすら出来ません。カタカナでメモした名前の正しい綴りを教授に聞きに行き、帰ってwikipediaに向かうことになります。挙げ句先生には「名前のやつ」として顔を覚えてもらえることとなりました。
かつて島国として閉鎖されていた日本に、医術をもたらしたのは蘭学です。グローバル化の時代に日本に居る私達が手に入れられない情報などもはや無いように思えますが、せめて自分の中にでも、ジャンルとしての科目の黒船を送りこんでみてはどうでしょうか。

そして講義内のことですが、友達は出来ません。一人話さないことも無い人と知り合いになれたかなれないかというくらいですが、また友人はカナダ人に軽くストーキングを受けてますが、それはともかく大教室での講義をただ座って聞いて終われば帰る、周囲と関わりの薄い現代日本の縮図はここにもあります。もしかしたらあえて少人数で行われる授業を選ぶことによって、また多くの人と出会えるのかもしれませんが、その点において私は少しだけ選択を後悔しています。

一方で、大学に移ると共に始まった寮生活では、また新たな出会いはたくさんありました。今と同じく、来年皆さんが留学に向かう頃にも、きっとこの寮は他の様々な大学から来た日本人の留学生に溢れていることと思いますが、バランスを保って楽しんで下さい。とは言え大学生活は課題やテストに追われ、多くの人は部屋にこもることになるかもしれません。
因みに私は、それぞれ2コマずつほどある4つの講義をいくつかの曜日に固め、週休五日という楽園のような日々を手にしています。割と楽です。単位が取れているかどうかはまた別の話です。

11月に入り、Winnipegは非常に寒くなってきました。豪雪です。毎日の最“高”気温は既に氷点下です。日本にいる間に、準備をしてし過ぎることはありません。私が三月に出発する直前、極寒用の上着を探しましたが、シーズンも終わりを迎えていて難航しました。マニトバ大学、つまりこの愛すべきWinnipegを訪れることが既に決まっているなら、今すぐにでも暖かいと思えるもの全てを取りそろえると良いかもしれません。それでは冬眠の準備に戻ります。ではまた!

 

[University of Manitoba 留学中 O・Nさん]