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SAレポート

SA Report

SAに旅立った学生が、滞在先での状況を定期的にレポート。
見たことや感じたこと、そして海外での1年間の成長をありのままに綴ります。

Study Abroad2013 Vol.4 2014.07.10

復旦大学

  • 中国
  • 復旦大学

みなさんこんにちは!!先日、中国の上海留学から日本に帰国したばかりの中国語コース3回生です。
今回は上海留学に関してGC中国語コース2期生上海留学組のラストの記事となります。

 

帰国したばかりで堅苦しいことを書くのも嫌なので、上海での「食」と「ことば」について紹介したいと思います。私が中国に留学する際に一番心配していたことは食事です。出国前私は「毎日中華料理しか食べられないのか…」と半ば諦めかけていたのですが、そんな心配はすぐになくなりました。寮の周辺だけでも日本料理、韓国料理、イタリアンなどの店がたくさんあり、リーズナブルな価格で食べることができます。また上海の中心部に行くとオシャレなレストランや日系のチェーン店が数多く展開されています。サガミ、CoCo壱番屋、一風堂、がってん寿司、ミスタードーナッツ、丸亀うどん、吉野家、鎌倉パスタなど今すぐに思いつくだけでもこれだけあります。
味は日本と変わらず本当においしいものがほとんどです。また他のレストランもとてもおいしいお店ばかりです。そのため食に困ることは上海ではほぼないと言って良いでしょう。
しかし、このような外食ばかりしていたわけではありません。そんなことをしていたら週末遊びに使うお金がなくなります!笑
寮には各階に2つ比較的広いキッチンが備え付けられています。平日や休日の予定のない日は基本的に寮で自炊をしていました。自炊をすると1日の生活費をかなり抑えることができます。何を食べるかにもよりますが、うまく料理すると食堂で食べるより安くなると思います。中国は米、肉、野菜などの食材がかなり安い値段で手に入ります。またラーメン(中国にスープは売っていないので注意)が破格的に安い値段で売っているので日本から持ち込んだめんつゆやラーメンスープなどで、味付けをして食べていました。その他にも牛丼、チャーハン、炊き込みごはん、カレーなどを作っていました。大学のクラスメイトやルームメイトを始め日本食が好きな外国人は比較的多いので、自分の料理をふるまうといつも喜んでくれて非常にうれしかったです。クックパッドという料理のホームページを参考にすれば安い値段でおいしいものが作れます。私の住んでいるフロアは料理をする外国人も比較的多かったので、みんなで話をしながら料理をすることもあり楽しかったです。ただ、正直な話、野菜は農薬が心配なので野菜用洗剤でよく洗い、水につけてよくすすいでから調理するようにしていました。もし上海で自炊をしようと考えている人は、自分の好きなめんつゆとラーメンスープ(業務用スーパーでまとめ買いがオススメ)、焼肉のたれを持ち込むと簡単な料理はだいたいできてしまうと思います。炊飯器も中国ではかなり安く手に入ります。

 

次に「ことば」について紹介します。中国は私たちが大学で学ぶ「普通话」の他にそれぞれの地域によって方言があります。その方言は日本の標準語と関西弁というようなレベルの違いではなく発音が全く異なっていて、完全に別の言語といっても過言ではありません。もちろん上海でも方言である「上海語」を聞くことができます。確かに上海人同士では上海語を話していることが多いですが、中国では普通话と呼ばれる標準語が普及しておりほとんどの上海人は普通话を話すことができます。そのために上海の現地の人と上海語で会話をする必要は全くありません。
ただ私が上海で留学していて手こずったのが、上海人が話す「南方訛り」と呼ばれる普通话の「訛り」です。もちろんきれいな普通话を話す人もいますが多くの人が訛りのある中国語を話します。どのように訛るのかというと、舌を巻かずに発音します。もう少し詳しく書くとshiの発音がsiにzhi の発音がziに chengの発音がcengなどという風に変化します。私は、半年くらいはこの南方なまりが聞き取れず苦労しました。慣れてきても聞き取る際にはこの人の話す中国語は訛るんだ!と気づいたら頭の中で聞き取る際に切り替えが必要でした。
ちなみに復旦大学の授業でも先生は基本的にきれいな普通话で授業を進めていくのですが、時々舌を巻かずに話してしまう先生がいたり、上海ではほとんど耳にしない儿化(アル化)の発音(これは北方訛り)で授業をする先生もいて、先生によって出身地の話し方が色濃く出ることもありました。授業を受ける側としては面倒くさいと感じることもありましたが、様々な中国語に触れ、慣れるという意味で良かったと思います。
確かに訛りのある中国語はHSKや中国語検定などの試験で出題されることは絶対にありません。でもこれから先、もし私が中国語を使わなければならなくなったときに必ずしも話をする相手が訛りのない中国語を話してくれるとは限りません。そんなときのことを考えると南方訛りの中国語を聞き取れるようになったことは本当に心強いです。

 

一年間の留学は思い返すとあっという間です。上海に来たばかりのころは「日本に帰りたいなぁ」と思うことが結構あったのですが、時間が経つにつれて「日本に帰りたくない」という思いが強くなっていきました。もっと言うと帰国時には完全に上海に惚れ込んでしまい上海を離れるのが寂しくて仕方なかったです。
上海に留学予定の方、旅行で行かれる方、将来上海で仕事をするかもしれない方、いろいろいらっしゃると思いますが中国だからといって生活を心配する必要はないと思います。
もしみなさんが上海に行く機会がありましたら、思いっきり上海ライフを楽しみ、満喫してください。

 

御一読ありがとうございました。

 

[復旦大学 留学中 N・Tさん]