Doshisha University
  • 同志社大学ホーム
  • 入学試験情報
  • お問い合わせ一覧
  • 交通アクセス・キャンパスマップ

SAレポート

SA Report

SAに旅立った学生が、滞在先での状況を定期的にレポート。
見たことや感じたこと、そして海外での1年間の成長をありのままに綴ります。

Study Abroad2018 2018.12.03

University of Newcastle

  • オーストラリア
  • 欧米

こんにちは。Newcastle大学のSAレポートです。先月末までUniversity of Newcastle(Australia)にて留学していました。今回はNewcastle大学でのアカデミックの授業について詳しく説明します。同志社大学の学生はおよそ3つか4つの科目を大学にて履修しました。各々の興味のある分野が違うので選ぶ授業はそれぞれ異なるのですが、実際に私が選んだ科目のうち主に2つを具体的に紹介していきますね!

 

Communication and Culture

この授業は主にレクチャー(大講義室にて受講:1時間)とワークショップ(少人数グループが組まれ教授と学生が講義にて学んだ内容について主にディスカッションする:1時間)で構成されています。概要はオーストラリアの人気テレビ番組やCMやSNS、ファッションや音楽祭などの人々の意志や行動に大きく影響を与えうる媒体を通じてどのように社会的文化が根付いていくのかという分析し、探究する授業です。

・レクチャーについて

参考資料を予習していると、教授は授業中に予習した内容をより分かりやすく、深く説明してくれます。(初めの頃は難解な言葉や、早口な説明を聞くことに必死でパワーポイントを読みながら聞くことが難しかったです。不安に思われるかもしれませんが、安心してください!授業回数を重ねるたびに段々慣れてきます。)私がこの科目で印象に残っているのは「BONDI RESCUE」というボンダイビーチが舞台のオーストラリアのリアリティー番組で、視聴者の心をつかむためにどのように国民的理想像が意図的に表現されているのかということについて学んだことです。この番組にはもともと馴染みがあったのでおもしろいと思いました。

・ワークショップについて

ワークショップは学生が積極的に自らの意見を共有しあい、理解を深める時間です。教授の出す質問に答えるため、授業内容に添って自分の考えた意見を発することが求められます。他の現地の学生の意見を聞くことで、見落としがちな大切なポイントを知ることもでき、ぜひ有効活用すべきです。質問することで疑問を解消こともできます。少人数グループで分けられるので、教授にただ語らせるのではなく、留学生もできるかぎり積極的に発言することが必然的に求められます。ただ、やはりアカデミックな質問内容なので返答が難しいものもありました。それでも教授は真剣に聞いてくれるので、誠意を持って簡潔に話せば問題ないと思います。(ワークショップでは現地の学生と隣になって座ることもあり、知り合いもできました。)

余談ですが、私はエッセイの書き方が本当に分からないときはPeer writing(無料)に参加していました。本当に親身になってアドバイスをいただくことができるのでエッセイに苦戦している学生におすすめです。留学生だけではなく、現地の学生も参加しています。参考文献の書き方など細かいところまで、相談すれば教えてもらえます。

Introduction to 2-Dimensional Studies

一つのグループが20人弱と少人数で組まれています。数週間ごとに授業では取り組む内容が違います。主にドローイング、ペインティングそしてプリントメイキングをしました。私が一番印象に残っているのは、ライフペインティングの授業です。実際に他の学生とモデルさんを囲んで裸体を描くのは少し緊張したのですが、貴重な体験をすることができて感動しました。感性が研ぎ澄まされるってこういうことなのだと授業後に思ったのを鮮明に覚えています。モデルさんにペイントした後に、あなたの絵は素敵ですねと褒めて頂き本当にうれしかったです。

また余談になってしまうのですが、授業中にたまたまダイソーの折り紙が使われていてクラスの学生にダイソーを熱烈に勧めてみたところ、何も反応を得られず、内心くじけそうになったのですが、後々興味を持ってくれる人が現れて少し仲良くなりました。美術の授業では、三時間教授の話を注意して聞かなければ、次取り組むべき作業が分からず、誤って作品を失敗させてしまう可能性があるため必死に理解しようとする姿勢が身に付きました。どんなに聞いてもやはり分からないときも多かったのですが、先生が親身になってわざわざ目の前でどうすればいいのか見せて教えてくれたおかげで失敗作を創ることなく終了できました。分からないことは恥ずかしいことではなくて、分からないことを分からないままにしておくことがいけないのだとこの授業を通して学びました。初めの頃は日本人一人で授業に参加するのが不安でしょうがなかったのですが、最後の授業ではたくさん顔なじみの知り合いもでき、本当にこの授業を取ってよかったと思いました。美術に少しでも興味がある人へおすすめの授業です。

(Newcastle大学留学 M.Hさん)