Doshisha University
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SAレポート

SA Report

SAに旅立った学生が、滞在先での状況を定期的にレポート。
見たことや感じたこと、そして海外での1年間の成長をありのままに綴ります。

Study Abroad2018 2019.04.01

台湾師範大学

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皆さんこんにちは。台湾師範大学に留学生活中です。
留学生活も7ヶ月が過ぎ留学も残り半年となりました。
今回は、先日行った総統府について話したいと思います。
総統府の建物は日本統治時代に台湾総督府庁舎として建築されました。今年で建築されて100年を迎えたとのことで、同志社大学台湾事務所の高瑞蓮さんに連れて行っていただきました。
1895年の下関条約で台湾の領土を手に入れた日本は総督府を置き、第二次世界大戦終戦の1945年までの間台湾の行政を行いました。現在の総統府の建物が完成したのは1919年です。それまでは清朝時代に建てられた行政庁舎を使っていましたが、統治が進行すると共に手狭と感じた為に新しく建てられたそうです。終戦後、日本による統治は終わりましたが、現在も台湾の行政を担う場所として使われています。
総統府では現在、平日の午前中のみ館内の一部が開放されています。
中ではガイドさんが日本語で建築構造について、また当時総督府で使われていた書類や印鑑など展示品を丁寧に説明してくださいました。台湾が歩んできた歴史を振り返ることができると共に、日本がどのような統治をしていたのかを知ることができるいい機会になりました。
総督府と言えば、私は台湾のインフラや法律の整備など近代的な統治をしていたので、台湾側からしても悪い話ではなかったという認識でいましたが、統治初期の段階では台湾人が主権を求め抗日運動を起こしており、日本の統治が台湾人にとって良くなかった事もあったのだと知り、改めて自分の歴史認識の甘さに気付かされました。
また、建物の耐久構造にも驚かされました。1919年当時から大きな地震にも頑丈な耐久構造が存在していて、百年にわたりこの建物を守り続けていると思うと建築構造の偉大さが伝わってきました。
お忙しい中私たちに貴重な経験をさせてくださった高さん、ありがとうございました。

[台湾師範大学留学中 I.Mさん]