StudyAbroad 2025 2025.09.25
Vancouver Island University
- カナダ
- 欧米

「Hi, what’s up? 」ここでは親しい間柄ではこのように会話が始まります。カナダのVancouver Island UniversityでのSAがどんな感じなのか、少しでも知っていただけるように筆を(キーボードを)取りました。
カナダは移民の国で国際色豊かです。実際に現地で暮らしてみると、多種多様な文化を寛容に受け入れて共存している印象です。街を歩いていても、さまざまなバックグラウンドを持つと思しき方々とすれ違います。例えば明らかにルーツがカナダではない方がバスに乗ってきても、日本のように好奇心に満ちた目でチラチラ見たりせず、皆ありのままを受け入れているようで素敵だと思いました。
私たちのいるNanaimoの気候は基本的にとても過ごしやすいです。ただ雨は本当に多いです!夏以外の季節は基本雨という感じです。夏はカラッと涼しく、日本の夏とは少し違います。日中は30℃越えも珍しくないですが、日が沈むとすっと涼しくなります。なので真夏でも長袖を1枚持ち歩くのが良いですね。Nanaimoの家にはクーラーがないことが多いので、本当に猛暑の日にはつらいこともありますが、そこまで暑くなることはそれほどありません。おしゃれな服を持って来たのに、気候に合わせるうちに結局Tシャツ、ジーンズ、パーカーというスタイルに落ち着いたことは少し悔しいですが…。
Nanaimoには小さなダウンタウンと、比較的大きななんでも揃うショッピングモールがあり、それらがお買い物スポットになります。大きくないので、回りやすい街です。治安は良いですが、やはり日が暮れてからはあまり1人でダウンタウンを歩くようなことは避けるのが無難です。とはいえ、基本的に住宅街を歩く分には問題ありません(住宅街では、ウサギやシカやリスといった野生動物に遭遇することも多いです)。
次に大学について紹介します。施設は綺麗で充実しています(坂が多いのが数少ない難点ですが)。以前は構内にスタバがあったのですが、残念ながらこの夏クローズしてしまいました。他にはサブウェイがあり、よく使う校舎からは遠いのですが、特別にボリュームアップしてくれるのでオススメです。学食はたくさんあって、味も美味しいのですが、同志社の学食に比べると1食あたり15〜20ドルと割高なので、家からお弁当を持っていくことが多いです。他にも、キャンパスには大きな図書館や、パブや、無料のジムがあったりします。
おおむね3月から始まるSAの最初の期間は皆、語学学校で英語の授業を受講しますが、その期間は週5日、朝の8時から12時くらいまで授業があり、午後はフリーになることが多いです。そこで、お昼を食べてから、近くのスケート場に行ったり、モールに行ったりすることが多くありました。授業内容はReading、Writing、Speaking、Listeningの4技能に関するもので、具体的な所属コースは語学学校により割り振られます。長文を読んだり、単語を調べたり、エッセイを書いたり、プレゼンをしたりと、GC学部の1年次の授業の延長のようで、馴染みやすい授業でした。
その後、5月から秋の9月までの期間には正課科目(アカデミック授業)を受講しました。この期間にはSummer Sessionという発展的な内容や補足的な内容の講義が主に開講されており、留学生としては取れる授業がなかなか少ないのがやや残念でした。英語をしっかり勉強したいと思われる方は語学学校に残るのも1つの選択肢です。ただ、9月以降の秋学期にはたくさんの正課科目が用意されています。一般的に正課科目はESL科目より難しいですが、授業レベルは多様で自分に合った科目を選べるので、「予習や復習だけに追われてカナダでの生活から実体験に基づく学びを得る余裕がない」といった状況は避けられると思います。カナダでの暮らしを十分に楽しんだり、授業のない日に小旅行に行ったり、経験を充実させたい方にはおすすめです。
旅行と言えば、コロナ禍以降、大学が企画するパックツアーのようなものは減少しているようで、どこか行きたいとなった場合、基本的には自分で準備することになるので計画性はとても鍛えられると思います。旅行に行くとなると、交通費や宿泊費やその他の費用がかかり、円安の昨今、私たちにとっては厳しい状況ではありますが、今しかできない、将来に活かせる経験と考えています。なお、NanaimoはVancouver Islandという島にあり、大都市であるVancouverのダウンタウンへは、片道1時間半ほどの高速フェリー(片道40ドル)で行くことができます。日帰りでも行けるのがうれしいところです。
カナダの食べ物は決して「アメリカン・ジャンクフード」ばかりではなく、あらゆるところに日本食を含むアジア料理店があります。ヴィーガン、ベジタリアン、グルテン/デイリーフリーの選択肢も多く、さっぱりしたものからこってりしたものまで、幅広く食べられます (特にアイス、どこで食べても美味しいです)。ただし、ホストファミリーとの生活の中での食事は家庭によって大きく異なるようです。私が驚いたのはブロッコリーが生で出てきて、これはこう食べるものなのかしら?と常識を覆される経験がありました。食についての印象は人それぞれですが、私自身は何を食べても大概美味しいと感じています(ただ、気づかないところで油を多く使っているのか、食べる量は変わってないのに体重が…といったことがあるので気をつけないと)。
長くなりましたが、ここまで読んでいただいてありがとうございます。少しでもGC学部への進学を考えている方や、これからSAに行くGC学部生の人たちの参考になれば、うれしく思います。
【Vancouver Island University留学中 M.Kさん】