大家好！皆さんこんにちは。北京大学からのSAレポートです。留学のため、北京に足を踏み入れてから約三ヶ月。通学のたび汗ばむほどだった気温はぐんと下がり、12月の北京には鋭い痛みを感じるような冷たい風が吹いています。私たち留学生が順調に中国生活に適合しつつあるのと同様、北京市内の景観も四季に合わせて様変わりし、日々新しい発見をもたらしてくれます。本レポートでは、そんな市内の様子をお届けしていきます。

色鮮やかに並木道を彩っていた木々は葉を落とし、街は冬特有の静かで落ち着いた雰囲気に包まれています。しかしその印象とは全く異なり、実際の生活音はむしろ活発で、驚くほどにぎやかです。街中では白い息を吐きながら言葉を交わす声があちこちから行き交い、家族や友人、ペットなどと連れ添って外を出歩く人々の姿を目にすることができます。飼い犬たちはその多くが冬用の服を着せられており、飼い主たちの愛情を象徴する色とりどりのコートは、厳しい寒さの中で温かさを感じさせてくれます。

日が沈むと、昼間とはまた異なる表情を見ることができます。北京ではライトアップがとても一般的で、主要エリアだけでなく、日常的に使われる通りや広場のような何気ない場所まで光で飾られています。写真左側は北京大学から電車で30分ほどの位置にある大型ショッピングモールで、屋外にアイススケートリンクが設置されており、光を反射して輝く鮮やかな氷面と、上を滑る人々の笑い声を楽しむことができます。右側は紫色に照らされた橋の写真ですが、実際には青、赤、黄といった色がゆっくりと移り変わっていました。水面に重なって揺れる光の波には静寂と華やかさが同時に存在し、通りすがりでもしばらく見入ってしまうような冬の夜ならではの魅力に溢れています。

建物の入口には分厚い断熱カーテンが設置され、中と外の気温差には思わず足が止まります。強い向かい風が吹く日には、このカーテンを押し分けるだけでひどく力を使うことも少なくありません。写真右側はデリバリーの受け取りボックスのようなもので、つい先日断熱材が追加されていました。こうした細やかな配慮に触れるたび、北京で暮らす人々の生活の知恵や工夫が、静かな街並みの中に確かに息づいているように感じられます。残りの留学生活は半年以上、それぞれがどんな道筋を辿るのかは分かりませんが、厳しい環境の中でも人の温かさを胸に抱き、前向きに取り組んでいきたいと思います。

【北京大学留学中　K.Mさん】